nyaro さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ドラマのための後付けキャラの行方は闇墜ちか死か…ですかね?
劇場まで足を運ぶほどでもないかなあと思い、放置。今更ながらアマプラで視聴しました。
プログレッシブは買って読んでますが、多分1回読んでそのままどこか本棚の奥で眠っていると思います。理由なんですけど、スピンオフあるいは番外編の最大の欠点である、主人公とヒロインの行く末は確定しているということです。
面白くはある。だけど、読み返すほど興味がもてず、という感じで多分3,4巻くらいまで読んで詳細は忘れている状態です。
で、驚くべきことに本作は、原作とも違うんですね。ミト…ミスミの存在です。なるほど、そう来ましたか…という感じが否めません。
このミトは本編ではどうだったでしょう?どこかにいましたでしょうか?次のアスナとの再会の時はどこにもいませんでした。いてはまずいでしょうし。あるいは例のドクロマークの人の仲間になるとかでしょう。その辺りが多分答えなんでしょう。
となると、このキャラの役割はおのずとわかります。アスナの性格を形作るため、人間の弱さとしてアスナと対比させるための存在ということはほぼわかります。ドラマのためのキャラの行方は闇墜ちか死かしかないでしょう。
闇墜ちして、敵対するかどうかまではわかりませんが、いずれにせよアスナは生き残りますから、その点においてどうドラマが作れるかでしょうね。
この展開、悪くはないんですけど、アスナが常にどこかに抱えている闇をどこまで表現できるかですね。母親の毒親問題は本編でやってしまいましたのでそれ以外でです。
1作目ということでプロローグ感はありますし、尺的に物足りなかったアインクラッド編を補完するという意味では面白いと思います。ただ、どうしてもアスナとキリトを描きたいとなると、不自然にアスナとキリトが事前に多数絡むことになります。
そこを回避して上手く描けるかですけど、会議やパンのやり取りの前にキリトとアスナが出会っていたということとに納得感がありません。攻略を学業に例えるセリフもミトの性格造形のための後付け感がすごいです。フロアボス攻略の場にミトが立っているのが、ちょっと苦笑いでした。いくら何でも…と言う感じでした。こういう不自然さが重なってゆくんでしょうか?
1層のフロアボス戦会議まではキリトとアスナは会うべきではなかったと思います。そういう脚本も作れたのでは?という疑問もあります。
この展開が本編で2人が再会したときの感情に対して不自然じゃないか…です。この段階で信頼や愛情が生まれてしまわないようにするには、お互いの考えが違って決別するシリーズということでしょう。となるとミトはアスナの手で…という結末が想像できますがいかがでしょうか。
それにしてもアスナはいつでもお風呂に入りますね。
作品本編は現在もラノベを買い続けているファンではありますが原作レイプにならなければいいのですが。オーディナルスケールも殺していいキャラを作っただけだった気がしますので…