九会 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
声優陣の演技が印象に残ったネト充ライフ
漫画アプリのcomicoで連載していた作品。
原作も読んでいたのですが、アニメ化が発表される前から休載が続いていた作品だったので何故このタイミング!?と当時とても驚きました。
内容は脱サラアラサーニート女子がネナベネトゲ廃人になる作品という文字面だけ見ると悲惨な作品なんですが、「ネト充」というタイトル通り、ネトゲの交流を通じて前向きになっていったり、青春漫画のような甘酸っぱい部分もある作品です。多少ご都合主義もありますが、フィクションであるのでそんな偶然も受け入れて貰えばと思います。
少し長くなるのですが、声優さんについて。主人公の「盛岡森子」を演じる能登麻美子さんの演技がとても印象に残っていて、自分の中では能登さんは清楚・清純なキャラを多く演じられているというイメージがあったのですが、今作では自虐も多いコミカルな森子を演じられていて演技の幅にびっくりしました。そのため、アニメを見る中で私が声優さんをより意識するようになったきっかけの1つになった作品だったと思います。
また上田麗奈さんの声と名前が結びつくことにもなった作品でもあり、森子がゲーム内で仲良くなるアバターのThe・ヒロインという風貌な「リリィ」にピッタリで、原作からリリィのキャラが好きだったのですが、上田さんの演技もあって、よりリリィを好きになる事が出来ました。当時はサブスクを利用していなかったので『ポケモン』と妹が見ていた『プリパラ』と他にはソシャゲぐらいしか出演されている作品を知らなかったのですが、現在は上田さんが出演されている作品を意識して視聴するぐらいには好きになった声優さんでした。
余談ですが、登場するネトゲ外のキャラクターの「桜井(さくらい)」を演じる声優さんが櫻井孝宏(さくらい)さんなのもちょっと面白いと思います。狙ったのかな?と思ったり。長々とお話してしまってすみません。
楽曲については、OPは歌詞の「時に林を森に隠して」はネトゲの中では森子のアバターである「林」でいなければならないのに「森(森子)」が出てしまう事を表しているのだと考えているので、作品のイメージに合ってると思います。
原作は残念な事に未完で連載を終了してしまったのですが、未完で続きが見込めない作品のアニメ化ってほぼないので、その前にアニメ化してくれて良かったなと思います。他にもアニメ化前から読んでいたり、声優さんにより興味を持つきっかけにもなったので、自分の中では思い入れのある作品です。