take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
青春の一時期には、叫んで走り出したい時や我が身の恥ずかしさ(照れくささ)に身もだえすることが確かにあった・・・。
ってな事を思い起こした作品でした。
某youtubeで目に留まったので今作を視聴させていただきました。
本編は視聴済み、舞台となった温泉エリアには泊ったことは無いのですが、足湯が開設された折には何度も足を運ばせてもらいました。
温泉エリアとしては、かなり奥まった(山奥と言う訳ではない)、こじんまりとしたエリアという印象です。
夢二の記念館や前述した足湯などもあります。
行こうと思えば、いつでもいけるエリアではあるのですよ。
お隣の県なものでねw。
私がいるところはP.A.WORKSが所在する県ですな。
ですので、この作品の舞台設定については、空気感的なものまで、わかるつもりです。
舞台装置としては、よくTVのロケとかであるように、エリアのつながりや、細かい設定が「あれ?」と思う点はたくさんあるのですが、そこを言うのは野暮ってものでしょう。
さて、この作品については、本編より少しコンパクトなだけあって、いろいろとわかりやすい印象です。
喜翠荘を舞台に過去から現在までを俯瞰した形で、それぞれのキャラクタが何者かになろうとしてもがく姿が描かれていました。
そんな中で、子が親を理解し、我が身を振り返る姿、他者を観て自分を振り返る姿、変えようとする姿が描かれていたと思います。
これは、正に成長しようとするもの、成長途中にある者を描いていたと思います。
本編を観てからの方がもちろん良いと思いますが、
細かいポイントポイントで、キャラごとに「自分がどこへ行きたいのか」を模索する姿がシッカリと描かれていた良作だと思います。
そうですねぇ、私などが観ても「ああ、ああゆう時期があったなぁ」「自分が何者になるのか、何者になりたいのかが解らずに、身もだえしている時期があったなぁ(いまだにわからないのはヒミツですがw)」とノスタルジックな思いがほとんどとなってしまいます。
出来れば、若い皆さんんが観て、自身の糧にしていただけるといいのかなぁ、と思います。
こういった、モノを観た時に自分に問いかけて「気づいた人」「覚悟を決めた人」が夢をかなえられる確率をあげられるのだと思います。
説教臭い話になって申し訳ない。
オッサンの戯言ですが、ご参考になれば幸いです。