エイ8 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
おいしいパンにほかほかコ~ヒ~♪
『シャドーハウス』(SHADOWS HOUSE)は、ソウマトウによる日本の漫画。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2018年40号より連載中
第2期は2022年7月から9月までTOKYO MXほかにて放送された(wikipedia)
まずはOPですよね。前期はゴシックホラー風味でしたが今期は少し明るい調子、更にインストじゃなく歌詞ついてるなと思って聞いていたらまさかの「いいな、いいな、人間って、(人間って、)いいな~♪」これ聞いた瞬間思わずでんでんでんぐりがえってバイバイバイ♪してしまった同士は多そうです。
思い返せば前期もそうでしたが、本作はどうも謎解き要素が含まれる作風のようですね。今期は「ローブ様」の正体を探ることにほぼ丸々1クールを費やしています。そのため前期にやや匂わされていたサラの伏線などについてはほぼ全く触れていません。
謎自体はそれほど難解というわけではありませんでしたが、ちゃんとした伏線をしっかり用意している辺りは好感が持てます。逆に言うとだからこそ解きやすくなるとも言えるのですが、元々ミステリーものというわけでもないのでこれは特に問題ないでしょう。
作画も含め特に欠点らしい欠点が無い作品だと思います。あからさまにヨーロッパな舞台なのに明らかな日本語のダジャレを持ってくるのは少し控えた方がいいと思いましたが難癖のつけどころはそれぐらいでしょうか。ただいくらか疑問点はあります。
その一つがブースターコーヒーの存在なのですが、これは前期「お披露目」の後で初めて出てきたにもかかわらず、今期では生き人形たちの仕事終わりに普通に出てきました。逆に言えば、エミリコ達は何故「お披露目」前にこの現場に立ち会わなかったのでしょうか?「お披露目」前は先に帰らされていたのでしょうか、それとも今回の「お披露目」以降エドワードによって新たに仕組まれたものなのでしょうか。そもそも「お披露目」以降じゃないと飲めないという意味もわかりません。「お披露目」後は週一でブーストしなければ洗脳が解けてくるような代物なわけですから、例え「お披露目」前であっても飲ませておいた方が無難だと思うんですけどね。
もう一つ謎なのは星付き達がクリストファーの存在を禁忌のように扱っていることです。ローズマリーやバーバラの回顧を観る限り彼のことに触れてはならない理由はわからないままでした。少なくともアンソニーが反乱分子であることをローズマリー以外誰も知らない状況ですし、またクリストファーが自死したということも知らされていない筈です。にもかかわらずどうしてあれほどまでに彼への言及を避けようとするのでしょうか、現状は謎のままです。
ちなみにクリストファーが自死した、というのはあくまでアンソニーの供述でしかなく実際のところはわかりませんよね。出口のない部屋から消えたところからみて実際は既に融合しているのかもしれません。もっとも融合したからと言って煤状になれるのかどうかはわかりませんが、いずれにしろ洗脳状態にないアンソニーがクリストファーの意識に打ち勝っている可能性はあります。
それにしても融合のことは大変なトップシークレット扱いのようなのに前任のトマスさんは実にぺらっと喋ってましたね。そんなんだから降格させられるのでしょうが。また、これについてバービーが何とも思ってない様子なのはやはり洗脳が故なのでしょうか。
さて物語では大天使エミリコの底抜けの明るさにかげりが差しつつあるように思えます。バービーがエミリコを目の仇のようにしているのはおそらく彼女自身が元は大天使だったからでしょう。放っておけばエミリコも彼女のようにガラ悪くなっちゃうのでしょうか。それはそれでちょっと見てみたい気もしますが。
追記
元々「エミリコ」って珍しい名前だよな~って思ってたのですが試しに英語版wikipediaをみてみると綴りが「Emilico」一応自分なりに調べてみたのですが実在の人物名としては他に該当なし。他のキャラはみんな結構メジャーな名前だったりするのに彼女だけオリジナル(推定)なのは何か意味があるのかもしれませんね。