てとてと さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

ニンジャとガンアクションのOVA49分。ニンジャ主人公よりもオッサンガンマン組が良かった

アメリカを舞台に、マッドサイエンティストに攫われたヒロインを助けに、ニンジャとガンマンたちがクリーチャー相手に活劇する。

【良い点】
作画はかなり良く、銃撃ちまくるガンアクションと、剣で殺陣するニンジャアクションどちらも迫力満点。
主人公がニンジャで剣、仲間のモータル二人がマシンガンで、共に戦う構図が良い。

アメリカ舞台のアクション物で、台詞回しが洒落ている。

ストーリーは原作ゲーム知らないと途中から開始みたいだけど、問題なく各キャラの性格立ち位置や話の流れは分かる。
主人公のニンジャなリュウが、恋人のアイリーンが攫われ、仲間と共に助けに行く王道で分かり易く、テンポ良し。
マッドサイエンティストの悪事を追っていくサスペンス要素も飽きさせない。

キャラは説明不足だが各キャラちゃんと見せ場あり。
浚われたアイリーン以上に、活発な強い女性記者サラが良かった。
ジェフリーの戦場帰りの苦悩とそれを受け入れるロバート、男同士の渋い友情も見所。
負傷したジェフリーがここは俺に任せて先に行け！男の覚悟を受けて、躊躇わず進むロバートのシーンは王道で渋い。
主人公も悪くはないが、脇役のオッサンふたりの方が目立っていた。

声優陣は若本規夫氏と、故・郷里大輔氏のコンビが渋かった。

【悪い点】
原作ゲーム知らない視聴者には説明不足な点が多い。
主人公の使命とか、ラストの女の子とか。
物語の根幹に関わる部分はイマイチ。

ジェフリー死亡(と思われる)に対するその後のリアクションが無い。

主人公とヒロインが地味。
アイリーンは囚われのお姫様の域を出ず。

ラスボス戦が地味。主人公のバトルも剣だけで地味。
どちらかというと雑魚戦でのオッサン組のガンアクションの方が派手だった。

【総合評価】7～6点
やや不親切なところはあるものの、ゲームのアニメ化としてはかなり良作OVA。
細かい点を気にしなければエンタメ性が高い。
評価はとても良い寄りの「良い」