螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
話の当たり外れは割と激しい。とりあえず2話は微妙
<概要>
週刊少年ジャンプ原作のダークヒーロージャンルの作品。主人公のデンジがペットとして飼っていた悪魔と一体化し、チェンソーの悪魔となって悪魔を退治していく話。
今季の目玉作品の一つとされている。
<シナリオ>
・1話
親が遺した借金を返済するため、底辺社会で生きていたデンジが悪魔に覚醒するまでの話。デンジがどういうキャラか、彼とポチタとの出会い、彼が悪魔に覚醒するまでの過程をテンポ良く描いている。文句無しの神回。
・2話
デンジがマキマに公安に連れて行かれる話で、新キャラの早川とパワーの紹介回でもある。とにかく盛り上がりに欠ける展開が続く。他の回と比較してあまり惹きつけられるものが無く、今のところ個人的に一番微妙な話。
・3話
パワー回。パワーのペットであり、拠り所でもあるニャーコを探しに行く話。終盤にCGを絡めた派手な戦闘シーンがあり、話は次回に引っ張られる。情報量がコンパクトに纏まっていて見やすく、面白い回だった。
・4話
Aパートはコウモリの仇討ちに来たヒルの悪魔と満身創痍のデンジの戦い、Bパートは日常回。パワー編の締めとしては可もなく不可もなく。
・5話
銃の悪魔編その1
大半はデンジが女性の胸のことで葛藤する話。終盤はデンジとパワーが早川たちとチームを組んで銃の悪魔の手掛かりを集めるため、奴の力を分け与えられた悪魔を討伐しようとホテルに潜入する。
デンジの変な葛藤話を入れ過ぎたせいか、とにかく動きが無くて退屈な回。キャラの掘り下げはあるものの核心に触れないようにしているのかいずれも浅いし、銃の悪魔についても本編ではマキマの口頭説明が大半で奴の姿形はエンディングにしか出ていないからその恐ろしさがいまいち伝わり難いところがあった。
<設定>
あまり細かい設定を重視している作品では無さそう。魅力あるキャラクターとわかりやすい話で視聴者を牽引する呪術廻戦と似た雰囲気がある。
<キャラ>
デンジはジャンプ系作品には珍しいダウナーな主人公。マキマに拾われるまでは底辺で生きていたのがあってか、人並みの生活を送り続けることを目標にしている。マキマやパワーの胸を揉みたいなど、邪な考えもちらほらある。この辺は好みが分かれそうだけど、変に無理矢理な目的を押し付けられるのよりは好感が持てると思う。
ヒロイン(?)のマキマは現状よく分からないキャラなので何とも言いようが無い。
パワーは3話で分かりやすく描写されている。一見悪魔らしい無茶苦茶な理屈で動くキャラだけど、ニャーコにまつわる話を見ると捉え方が変わると思う。
<音楽>
一応全部良曲だけど1話ごとに変わっていくEDに無駄に金をかけ過ぎているように見えて心象が悪い。鬼滅の刃とか呪術廻戦でも1話ごとに別EDなんてやってないから余計にそう思えてくる。正直言ってEDなんて印象に残る良曲が1曲あれば充分。
<作画>
基本的に良質。一部CGを使っている。