ato00 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
君に会えて・・・
喫茶リコリコを舞台にした癒し系まったりアニメ。
と思いきや、{netabare}冒頭3分で裏切られました。
だって、女子高生が機関銃をぶっ放して悪者全滅ですから。{/netabare}
このアニメ、キャラの個性が強いこと強いこと。
喫茶リコリコのメンバーはもとより、機密組織DAの構成員。
テロリストの真島に至っても。
とくに、主人公の錦木千束(ちさと)と井上たきなは魅力的です。
意味不明な程テンションマックスな千束。
機械のように合理的で生真面目なたきな。
この作品は対照的な二人の出会いの物語です。
中でも注目は、千束に影響され成長するたきな。
千束が太陽であれば、たきなは月と言えるでしょう。
もっとも印象的なのは{netabare}3話の噴水のシーンです。
失意のたきなを励ます千束。
千束が満面の笑みで「君に会えて嬉しい。嬉しい嬉しい。」
たきなを大切に思う千束の想いに心を動かさました。{/netabare}
そして、 {netabare}4話の通称「パンツ回」。
この回は色々な意味で伝説でしょう。
二人の滑稽な掛け合い、たきなの愛らしさや千束の恥じらい等々。{/netabare}
見どころ満載です。
このアニメの特筆すべき点その1は軽快な会話です。
名言と失言が交差する他に、個性的なやりとりが楽しい。
声優さんのアドリブに合わせて映像も変更したとのこと。
制作陣のこだわりが半端ないです。
このアニメの特筆すべき点その2はスピーディなアクションです。
目にも止まらぬガンアクションはもとより、体術も激しいです。
なによりも、{netabare}千束が弾をよける描写が凄まじい。
こともなげな表情の傍をする抜ける弾。
なびく髪の毛が波紋のように砕け散る。
そのスローモーション的な残像が印象に残りました。{/netabare}
終盤の{netabare}新旧電波塔での攻防は手に汗を握りました。
千束を失いたくないと強く思うたきな。
まさに鬼畜の如くでした。
皆、血まみれの傷だらけって、激烈を極めるってこのことです。
互いの信念がぶつかる究極の戦い。
不敵な真島が妙に不気味で・・・
余裕の千束が不思議と頼もしく・・・
旧電波塔が木っ端微塵と思いきや花火って。
不死身の真島の命を掛けた冗談に、千束「ふざんけんなよー!」
ホント、これこそ「ふざけんなよ!」です。{/netabare}
毎話、いいとこで流れる「ちゃら、ちゃら♪」
寂しい気持ちと満足感が混じって複雑な気持ちでした。
そして、たきなの可愛さが濃縮された映像。
部屋でくつろぐたきな、颯爽と走るたきな、ナチュラルな表情のたきな。
私はもうたきなにメロメロです。