蒼い✨️ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
メビウスの輪。
【概要】
アニメーション制作:SILVER LINK.
2021年1月11日 - 3月29日に放映された全12話のTVアニメ。
原作は『月刊コミックアライブ』にて連載されていた漫画作品。
著者は、あっと。
監督は、川面真也。
【あらすじ】
とある田舎にある旭丘分校の生徒は中3から小1まで学年がバラバラの5人。
そのうち4人が少女で一緒に春夏秋冬を楽しむ田舎生活。
いつものメンバーのいつもの一年の三度目のアニメ。
かと思いきや、今シーズンは新たな出会いなどがあり、
れんげたちの日常は変わりつつあるようです。
【感想】
1期・2期・3期と、れんげの小1の1年間を年度の最初から繰り返す作品ですが、
時間がリセットされてるのではなくて過去に時計の針を戻して、
以前には語られなかったエピソードを穴埋めする感じでしたっけ?
作品としては、ギャグのキレや意表をついた展開ではなくて、
田舎の可愛い女の子の日常をひたすら眺めるのが目的であり、
他アニメ作品では「けいおん」、娯楽番組では「笑点」みたいに、
出演者の掛け合い・馴れ合いで愛嬌をニヤニヤしながら楽しむ。
その形式が確立していまして、長寿アニメにも似た安定感のある作品ではありますが、
流石に3期となると、「みなみけ」の4期が1期の焼き直しネタだらけになってるように、
こちらも新鮮味がなくマンネリに思えてきました。
れんげが大きな🐸で遊んでいるのがシュールな絵面であったりで、
ところどころに笑わせたりする場面があるものの、
今回は田舎の季節の風情に情緒を刺激するエピソードが少なくて、
都会の屋内でも代用出来る話が多かったですね。
特に面白くなかったのが、「サザエさん」の磯野カツオ枠の夏海とひかげがひっついてて、
ペアでやらかす話が多く、それがつまらない芸人のトークコントを見せられている気分で、
とにかく面白いことをしよう!との気負いの反面、小うるさいだけで、
自分はクスリとも笑えなくて、かえって精神的な疲労を催してしまう始末でして、
総合的には1期・2期ほどには楽しめなかったですかね。
新キャラのあかねとしおりをいつもの4人に絡ませることで、
話に変化をつけようとの工夫が見られますが、
あかねのキャラが尺稼ぎレベルで面白くないので絡ませても話が発展しない。
一方で、年下のしおりを出すことでそれまでは最年少だったれんげがお姉さんになる。
特に12話でのれんげがしおりの手を握って不安を和らげる行動であるとか、
細かいところを見ると、そちらの描き方は良かったとは思います。
と良いところもあるにはあるのですが、原作の耐用年数が尽きたのか、
新たなループを放棄して、れんげが小2になってアニメは終わってしまいます。
第1期:2013年、第2期:2015年、第3期:2021年ときて技術的に進歩があまり感じられなく、
3期になって間が冗長に感じられたり、笑える部分が少なくて退屈さがありました。
アニメ化した週刊少年ジャンプ漫画など、数多くのコメディ作品が通ってきた道ですが、
連載末期にありがちな勢いの衰えを感じさせる3期のアニメでしたね。
と微妙なところもありますが、のんのんびよりの物語は終わりますが、
これからは歳月とともに変化を続けながら、れんげたちの日常はまだまだ続くという、
終わり方としてはきれいだったと思います。
とりあえず、今までお疲れ様でしたということで、
これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。