plum さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
門外不出ってどんな意味だっけ
閉鎖的な村で、神として崇められてきた案山子を巡る物語です。
思わせぶりなプロローグに続く、不完全燃焼なんだろ?そうなんだろ?のOP「不完全燃焼/石川智晶」。これはすごく中毒性が高い歌ですよね。正直、神様ドォルズを見たのも、この歌のMADがキッカケでした。EDも同じく石川智晶さんで、こちらもなかなか良いです。
全体としては、まぁまぁ好きな作品です。設定は面白い。作画も丁寧だし、声優も合ってるし、日々乃さんは可愛いし(原作の方が可愛いと思いますし、乳もあそこまで変ではありません・・・)。また、原作にはない案山子の起動音はなかなか良かったと思います。
けど、突っ込みどころがすごく多いんです。でもこれは、原作に対してなんでしょうけどね。
・案山子は門外不出の絶対機密!?
【門外不出】
すぐれた技術や貴重な物などを厳重にしまっておいて、決して他人に見せたり貸したりしないこと。大切な物を部外者に見せないように、外に持ち出さないこと。
いや、ぜーんぜんお構いなく都会で暴れまくってます(笑)詩緒も桐生もまひるも、勾司朗でさえ街中での破壊もなんのその、一般人に案山子を目撃されまくってます。その前に、日向のじいさんは案山子をアメリカに売ろうとしてたし。なにが門外不出の絶対機密なのやら、分かりませんね。門外不出なら、そもそも村の外に連れて行くことすらできないはずです。
・匡平の阿幾に対する確執
普段は温厚な匡平ですが、阿幾から過去の事件に触れられると激高します。これは相当な確執がありそうだな。と思っていたら、次の回でパンをめぐんじゃってたり、もっと後になると、思い出話に華を咲かせちゃったりもします。普通に友人として、現状を気遣っているんです。最初に見せた激高は何だったんだ。村人だけでなく、1話では無関係な一般人(村の関係者じゃないよね?)をも殺害するようなヤツと、楽しそうに思い出話しちゃう主人公って・・・。
とまぁ他にも色々と設定が破綻していて、ご都合主義が過ぎる点が多々ありますが、匡平が覚醒するところはワクワクしますし、日々乃さんは可愛いし(前にも書いたっけ?)、多少目を瞑ればなかなか面白い作品だと思います。
OP「不完全燃焼」の歌詞はは、石川さんがコミックを読んだうえで、匡平の本心を描いたそうです。でもね、最終話までみた誰もが同じ思いだと思うんですが、
「どう考えてもこのアニメが不完全燃焼すぎるだろう!」ハハハ・・・
原作の進行が遅いので、2期は絶望的ですよね。