pister さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
あくまでも外伝
原作未読・未プレイ。
視聴してから随分時間が経って細かい部分は忘れちゃったけど、当時自分が抱いた感想はそこそこ覚えていまして──
まぁ結構批判的ではあったんだけど、最近になって当作の本編に当たる“マブラヴ オルタネイティヴ”が始まって、そっちを見ることでこっちの印象が若干変わりました。
まず、当時抱いた批判的な感想というのは「最後全員死ぬんじゃねーのかよ」。
BETAの脅威に脅かされる中、国の主導権を巡って人間同士がゴチャゴチャやってるばかりで「あー面倒臭ぇ、全員死ねよ」と思ってた私としてはあのクライマックスは拍子抜けだった。
シュタージを打倒して「やったー、俺達は自由だ!」と勝鬨を上げてるところをBETAに襲撃されて、ドイツが地図から消えるくらいのことをしたっていいじゃない、と。
外伝って位置づけなので、「当時アニメ化されてない本編」に影響の出る展開にはできなくてこれが限界なのかなぁ?と思わなくもないが、それにしたってもうちょい何とかならなかったのかなー?という感想。
で、今になって本編である“マブラヴ オルタネイティヴ”を見て変わったというのは──。
本編も国を二分してのクーデターだなんだという展開があるのだけど、あっちは誰もが認める“象徴”が存在する国ってことで、主導権争い(政府としての正当性)は「それを手にした者の勝ち」みたいな結構分かり易い流れ。
翻ってこっちはそういう象徴が存在しなくてそれに相当する英雄どうすっぺ?ってとこからのスタートで、なるほどこれは面倒臭い。
本編と比較して、象徴が存在する/しないの違いによる別解釈…アンチテーゼになるのか?としては悪くないのかも知れない。
要はこの作品単体で評価するか、本編に対しての外伝として評価するか、評価基準によって点数がめっちゃ変わるなぁ、と。
あれ?こんな気分最近も味わったぞ?と思ったら“マギアレポート”もそんな感じでしたね。
あっちは本編を先に放送して・知ってる状態で見たから「まぁこんなもんか」って感想だったけど、こっちは本編をアニメ化してない段階で放送しちゃったモンだから、そこで抵抗を覚えてしまったのかも知れない。
もしかしたら…放送の順番が逆だったらこの作品はもっと注目浴びてた…のかも?
と考えると、なんか勿体無いなぁ。
色々事情があるんだろうけど、やっぱ本編を先にやってから外伝を放送するのが筋かと。