ベル さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
観てきました。
10/25の完成披露試写会に参加し、久しぶりに感想書きたくなったので投稿します。
ネタバレは無いようにお願いされましたのでネタバレ無しの感想です。これから観る人に向けて書けたらと思います。
まず、この作品は3.11の描写(津波後の街並みなど)や地震速報(リアルと少し異なるアラーム音)が多くあり、物語の大事な要素になっています。観る人によっては、かなり刺さるかなと思うので、もし実際に被災された方がいらっしゃいましたら、これを理解した上で見ることをお勧めいたします。
【キャストについて】
主人公 岩戸鈴芽役の原菜乃華さんは新海誠監督が好きそうな透き通った中に力強さを感じる声の持ち主です。高校2年生、思春期真っ只中の役どころは難しかったと思います。ただ、出演されていたドラマを拝見した時から感じていましたが、改めて...原さんの泣く演技が凄かったとお伝えしたいです。(19歳ということに驚きました...)
閉じ師 宗像草太役の松村北斗さんは、メインは低音ですが幅の広い声色の持ち主です。初めてワイドショーで使用された声と、実際のシーンだと少し違う?かな?と思っていたのですが、何度も時期を変えて撮り直していた様です。初挑戦の声の仕事だったようですが、妥協しないストイックさといい、素敵だなと思います。物語が進むにつれて違和感を忘れて観入ってしまいました。物語中はほとんどイス役だったので表情が無い分演技が難しかったと思いますが、私は個人的にぴったりな配役だったと思います。
また、公式からも発表されましたが、宗像草太の親友 芹澤朋也役で神木隆之介さんが出演されています。君の名は。の瀧くんとは似ても似つかないキャラで、神木くんと言われなければ分からないほどでした。元気に歌うシーンがあるのでお勧めさせていただきます。笑
その他のキャストさんたちも豪華なのですが、割と出番は少なめかな?という印象でした。個人的には染谷さんにもっと喋っていただきたかった。笑
【物語】
新海誠監督作品を観ている人に向けて伝えるならば、「星を追う子ども」「君の名は。」「天気の子」を合わせたような作品です。松村さん曰く、バトルシーンもあります。この中で特に、「星を追う子ども」が好きなら、お勧めしたい作品です。
今回は九州から東北までを舞台としており、フェリーや新幹線など色々な交通機関で移動します。タッチ決済での移動なのでめっちゃ今どきです。笑 ...高校2年生って1人旅出来るほどの財力あったっけ?と少し疑問にはなりましたが、すずめちゃんの性格的にコツコツ貯金していたのかなと勝手に解釈しております。笑
物語の序盤はコミカルなシーンが多くあり、クスッと笑えます。しかし、終盤にかけてバトルシーンやすずめちゃんの過去と話が繋がってシリアスなシーンが多くなります。...うるッとくるかも。涙脆い人はハンカチを忘れずに。
すずめちゃんが閉じ師の仕事を通して、過去の忘れていたこと(忘れようとしていたトラウマなのかも)や草太に対する想いの変化が描かれていて、面白いなと思いました。
ただ、映画の時間的に細々とした説明が省かれているので、少しモヤっとするかもしれません。(細々の内容はネタバレなので書きませんが)こう言う説明したんだろうなーっと自分で想像して観るのも面白いのかもしれません。
【補足】
違うところのレビューでは前作と同じような感じだから見なくていいと仰ってる方もいるようですが、作品それぞれに新海誠監督の伝えたいことがあると思うので、私は納得できるまで観に行こうと思います。
11/11公開したらまた観に行ってきます!
もう眠いので、感想はここまでとさせていただきます。
おやすみなさい。