take_0(ゼロ) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
いいアニメだなぁ、とシンプルに思いました。
「であいもん」料理の相性のお話として効いたことがある単語でした。
で、この機会に調べてみたりすると・・・。
料理をつくるとき、ある材料とある材料を一緒に組み合わせると、材料同士が個々の素材の味以上に持ち味や深みを引き出し合い、料理がおいしくなることをいう。
*いか+こいも・たけのこ+ワカメ・生ぶし+やき豆腐・棒鱈+えび芋などなど。
なるほどねぇ。
この作品は、和菓子と和菓子屋さんを中心に据えて、いろいろな登場人物の持ち味や深みを引き出した作品と・・・。
確かに言い得て「妙」な気がします。
和菓子に「ほっこり」という言葉が合うのかどうかはわかりませんが、落ち着いていて、ほっこりとしたものが感じられる作品だったと思います。
和菓子だけにタイトル画面のバックの色が季節感を出して変化していったのもうまく作ってありました。
物語自体も四季を感じる流れで作ってありましたね。
細かいエピソードは例によって語ることはしないのですが、
こういった、タイプのアニメはある程度の年齢を重ねることによって面白みや豊かさ、感情の機微を感じられるのかもしれません。
個人的にアニメの感受性が高そうな小中高生あたりが好んでみるタイプの作品とはちょっと違う印象を受けたもので・・・これも、個人の感想なのですがw。
で、一般論にはなりますが、年齢が進むほどアニメから離れる人も多くなるわけで・・・w。
そんな中でいいオッサンになっても、いろいろとアニメを楽しんでいる自身としては、たまにこういうアニメに出合うと、ちょっとホッとするわけですよ。
「こういうアニメもあるんだよー」と言いたくなっちゃうわけですw。
ま、もちろん見るアニメによっては「すっげ!」となったり「おもしれー!」となったりするわけなので、小僧感は満載なのですがね。
ちょっと、ふわっとした感想になりますが、この作品だったら、そういう感想もアリかな、とも思います。
また、
OP/EDも作品と同様にしっとりと落ち着いた印象ながら、ほっこりとした想いが伝わるようなものだったと思います。
何となく自然に、飛ばしたりする事なく、聴いていました。
さらに、
この作品はキャラクタもなかなかに魅力的でした。
一果はかわいらしかったですし、
ほとんどのキャラクタは嫌味が無く、なんだか誠実に生きているような印象を受けました。
そういう意味でも気持ちの良い作品ではないかと思います。
機会がありましたら、ぜひ見てみて下さいませ。