いるかん さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
ごっはっんだっよ、ダダダダン!
…のノリで見れば、薬にも毒にもならない程度ですが面白かったです。
多重魔法の発動シークエンスは、カッコいいとすら思いました。
ただ私と同じような、原作小説および漫画未見の方にのみしか、伝わらないかもしれません。
原作信者の方には特に不評だったようなので、正直、このレビュー書こうかしばらく迷ってました。
ただ、他の人のレビューに左右されることなく、率直に自分の感想を書けばいいと思い直すのに、一か月近くかかってしまいました。
今期、黒の召喚士と本作が、なろう系、魔法つよつよ、スライムが仲間、など被ってましたが、黒の召喚士よりも、こっちの方が好きです。
黒の召喚士側には、「見飽きたハーレム展開や、3Dの動きに甘えて表情の書き方が甘い」などの減点要素があったから、ってのが大きいですね。
(ちなみに、黒の召喚士も一旦レビューを書きましたが、貶すのが目的ではなかったので、消しました。)
原作好きな方にもその方なりの楽しみ方があることを尊重した上で、それでもあえて書きますが、偏った否定意見が多かった気がするのでテーマごとに、自分の評価を書いておきます。
・主人公のキャラ絵
漫画版や小説表紙よりもアニメ版の方がむしろ、個性を感じます。
表情が乏しいのに食べ物には異常に反応するのも、ギャップゆえの面白さと感じました。
・話の端折り方と並び順の変更
1クールで納めるのが困難なのはおそらく最初からわかっていたはずなので、「特に1話のつかみを派手にして、あとは端折る」しかない分、既知のファンより、ダイジェストにして新規読者の獲得を狙う、という考え方もありだとは思います。
・静止画の多用
作画力が崩壊レベルだからとか、明らかな手抜きというほど、悪印象なものは少なく、予算のやり繰りが想像される範囲に収まっている気がしました。
むしろ、私が原作信者だった場合、嘆くべきところは「1クールで使い捨てられるくらいならもっと原作に忠実なものを見たかった」ってことかなと考えます。
一方で、原作に忠実に作っても、1クールでスッキリ終われたか?は、原作を知らないだけに、比較しようがありません。
とはいえ、あまり作り手寄りな考え方をしなくても、気楽に見られるのが一番ですよね。
最後に、ラスト数話の急展開はちょっと残念で、私も原作ファンだったら、使い捨て感に打ちひしがれたかもしれないと思ったことを付け加えておきます。