山田太郎 さんの感想・評価
3.4
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
また説明か…
キャラクターに感情移入できない。
例えば、戦場ヶ原ひたぎ。
中学時代に男に襲われそうになったというトラウマを説明するくだり。
トラウマをあんなに淡々と説明できるものだろうか。
恐怖とか怒りとかそういうものが何一つ伝わってこない。心を感じられない。声優さんというより、戦場ヶ原ひたぎというキャラクターがそうなのであろうの思える。全話通して視聴した所感だが。
それから、それをトラウマと言いながら主人公を自分の家に連れて行ったり、全裸を見せても平然としていたり、童貞だの処女だの連呼したり、自分から積極的に阿良々木暦にアプローチするくせに性行為はまだ無理という繊細さ。言動と行動がチグハグ。
阿良々木暦に告白するシーンも説明口調。本当に好きなの?というくらい感情が、心が、何一つ伝わらない。好意を説明しているだけで、説明以上の心という部分が、まるで見えてこない。
違和感だらけだ。
神原駿河が阿良々木暦に、自分を同性愛者だと告白するシーンも感情を感じられなかった。戦場ヶ原ひたぎへの好意も説明口調。ああ、また説明か…と思ってしまう。
かなり昔に西尾維新の小説を読んだことがあるが、その時にも全く同じことを思ったので、プロの創作者としてこの部分を未だに克服できていないのだろう。
これらの違和感を違和感と感じられない人であれば素直に楽しめる作品だろうとは思う。ただ私は、心を持たない人形が説明しかしない物語に没入することはできない。
よってお金を払った上で、全話通して見たが、ストーリーとキャラクターの項目に関しては、低評価にさせて頂く。