ようす さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アイドルでいてくれてありがとう。私のすべてになってくれてありがとう。
「このマンガがすごい!」オトコ編第12位、「次にくるマンガ大賞」コミックス部門第11位にランクインした漫画が原作の作品。
2022年10月からドラマの放送も始まりました。
全12話です。
● ストーリー
岡山県で活動している地下アイドル“ChamJam”(ちゃむじゃむ)。
えりぴよは、人気最下位メンバーの市井舞菜(いちい まいな)のファンである。
スタジオの定期公演に欠かさず足を運び、
最前列での応援は当たり前。
引っ込み思案で目立たない推しだけど、
今日も全力で推しまくる!
アイドルとファンのお話です。
えりぴよは熱狂的な舞菜ファンで、
生活のすべてをかけて応援している。
一方の舞菜はそんなえりぴよに対して好意を抱き仲良くなりたいと思うが、口下手で引っ込み思案な性格もあってなかなかうまく気持ちを伝えられず、結果として塩対応に思われてしまう。
そんな二人の気持ちのすれ違いがもどかしい…!
塩対応されても好きでい続けられるえりぴよの気持ちの強さはすごいと思うけれど、
舞菜がもっと素直に気持ちを伝えた方が、
えりぴよはもっと嬉しいだろうになーともやもやしました。
“女の子のアイドルグループを強く推す女の人”という主人公の立場はいいなと思いました。
アイドルファンが男の人ばかりだとどうしても爽やかさに欠けそうですが(ごめんなさいw)、えりぴよがいい中和剤。
≪ アイドルとファン ≫
ファン側が主人公なのでファン心理が中心となって描かれるのはもちろんですが、
ChamJamメンバーの心情も描かれるので、
どちらの立場からも物語を見られるのがいい。
ファンはアイドルの姿や頑張りに元気をもらって幸せになり、
アイドルはファンの応援を支えにして前に進んでいける。
そういうお互いを大切に思い合う関係が素敵♪
ファンは文字通り全身全霊、全てをかけて応援しているんだから、
アイドルがファンを馬鹿にするような行為は本当に裏切り。
まあ、実際はファンだってみんながみんな、
この作品のような純粋な心構えで応援しているわけじゃないんだろうけど。
人気があればあるほど、
リアコ勢の基(もとい)さんよりももっと激しい人とか多そうだし…。
そう考えると、くまささんはファンとして100点満点な気がする。
どんな時も一途に応援するのはもちろん、
同じファンからも推し自身からも信頼が厚いって完璧。
えりぴよはうるさくて激しいけれど、
ストレートに感情ぶつけて応援してくれるという点では、
やっぱりアイドル的には嬉しいだろうね。
ファンとアイドルの絆が話数を重ねるごとに強く描かれて、
後半になるにつれて面白く感じた作品でした。
武道館に行くまでのアイドルとファンの絆の物語、もっと見届けたい^^
● 音楽
【 OP「Clover wish」/ ChamJam 】
爽やかなOP。
アイドルのChamJamらしい曲ですが、
えりぴよの心情ともリンクする不思議な曲。
アイドルもファンも想いは同じということなのかな。
【 ED「♡桃色片想い♡」/ えりぴよ(cv.ファイルーズあい) 】
松浦亜弥さんの曲をカバーしたED。
これ、いい選曲だと思います。
えりぴよ→舞奈(イメージカラー:サーモンピンク)もいいし、
舞菜からえりぴよへの想いにも聴こえます。
他にもライブなどで歌われる挿入歌が数曲あります。
メンバー紹介も兼ねた「ずっと ChamJam」が好きなのですが、
舞菜パートが短すぎるのが理不尽すぎて複雑w
● まとめ
オタクとアイドル、
どちらの想いも伝わってくるのが素敵な作品でした^^
推しが大きくなるとファンとしてはたまらないし、
精一杯の応援が報われたように思えるんだろうな。
それは恋愛のような感情とはまた別のもの。
アイドルから感謝と愛が届けられたら、
ファンにとってはこれ以上ない幸せでしょう。
アイドル&オタクへの見方が爽やかになる良作でした♪