ローズ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
多くの人を救うために
新薬の研究をしていた薬谷完治。
過労のため死んでしまったが、異世界のファルマという子供に転生。
ファルマは異世界で薬学の知識を使って、多くの人々を救おうとするのであった。
ファルマは異世界転生物にありがちなチート能力持ち。
分子構造をイメージできる物質を創造したり、患者の悪い箇所を診察できたりと、
医療行為に特化した能力です。
私は文系なので、分子構造などは忘れていますが、原作者は理系なのかなぁ。
分子構造や薬の知識などを持っているファルマ。
現世での知識を異世界でも役立てます。
本作品の良い所はファルマの控えめな性格ですね。
他の異世界転生物だったら、チート能力を自己都合で使います。
では、ファルマはどうでしょうか。
薬学という専門知識。
物質も創造できるので、便利ですね。
分子構造の事は、よく分かりませんが、ファルマは薬を創造します。
多くの人の助けとなる薬。
他人のためにチート能力を使うファルマには好感が持てました。
本作品の主な病気は結核とペスト。
結核は女性の皇帝陛下の病でした。
日本でも戦前は薬が無く、結核といったら死を連想する、恐ろしい病気でした。
今は抗生物質があるので、不治の病ではなくなりました。
皇帝陛下の病気を治した事で、ファルマは自分のお店を持つ事を許可されます。
異世界薬局という名づけのセンスには納得できませんが^^;
ファルマは薬局の店主となり、多くの人に効果のある薬を処方する事となりました。
もう1つの大きな病気であるペスト。
私はペストは歴史の教科書で勉強したくらいですが、流行り病は怖いですね。
ペストは悪意のある人物が、世界を混乱させようとしたのが原因でした。
ファルマは、感染者を隔離。
衛生面にも気を付けるようにと周知させます。
戦闘シーンには、個人的にいらないかなぁと思いましたが、悪人を倒すためだと割り切りましょう。
本作品は異世界転生物。
主人公にはチート能力があります。
しかし、他の作品と違って、他人の為に力を使う所が良いですね。
チート能力を使っての人助け。
たまには、こういう作品があっても良いでしょう。
ファルマ役のCV豊崎愛生さんのショタボイスも聞きごたえあり。
異世界ものとしては楽しめる内容でした。