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退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
雲母の錬金術師
異世界+ぼっち+きらら(風)。
オリジナル文字など世界観や設定も楽しめるタイプ。
冒頭での動機説明パートで両親が亡くなって孤児から成り上がるために奮起してって流れはまあいい。いいんだけど、就学前の園児に向かって親が殺された事実を周囲に数十人の人がいる中でオブラートに包まず速報そのまま伝えるという描写は、どうしても人外レベルのサイコパスが書いた話なのかなって思ってしまう。ぼっち作品の作者はやっぱりぼっちなんだろうなっていう感想が浮かぶ序盤は残念。いやスピード重視なんだろうけどね。
店舗経営を冠するように、描写自体は有象無象のなろうとは一線を画す印象。記号的な人格はきらら同様だが、大人や社会の都合なども盛り込んでお花畑一辺倒ではない話運びは今時では珍しいとすら思う。
ただ初回は師匠ポジの大人がいるからこそ面白かったのだと思う。これが店を持って仲間たちとのわちゃわちゃみたいな、力関係がほぼ横ばいのパワーバランスでの少人数での内輪劇みたいな典型的なピュアきららの構造になると途端に陳腐化するのでは、という予感は拭えない。絵柄やキャラのいかにもなアニメ芝居をみると、ギスギスした毒のある現実味を帯びた展開に繋がるとは考えにくい。結局は不幸な生い立ちのかわいそうな幼女が儚く健気に頑張る姿を眺めてブヒるだけのいつものやつになりそうな不安は残る。
純度の高いピュアきららが苦手な方向けの、キャラだけじゃなく設定や世界観の補助線で楽しみ方の幅を担保したきらら、って感じなのかな。きららも最近では予算がつかなくなっているので客が流れそう。