「夏へのトンネル、さよならの出口(アニメ映画)」

総合得点
71.3
感想・評価
93
棚に入れた
346
ランキング
1372
★★★★☆ 3.7 (93)
物語
3.7
作画
4.1
声優
3.2
音楽
3.6
キャラ
3.6

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ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ベタな所はベタだが所々のセンスある描写は上手い

将来、田舎の夏でSF要素を含んだボーイミーツガール系(所謂:新海系)と一括りにされそうな気がするが、この作品も確かに田舎夏アニメのノルマをこなしてはいるが、ある不可解な事象や現象に遭遇して男女二人で調べていくという恋愛ファンタジーの王道を進みながら、ウラシマトンネルというウラシマ効果的要素を持つトンネルで起こる様々は面白く、男女二人の恋模様も少しづつ惹かれあってはいるが、塔野の方が決意を持ちトンネルに妹を探しにいき、花城を裏切ったと思ったら、真のトンネルの効果と“本当に失った物”に気付く展開はとても良かった
でもトンネルでの時間という概念が人及び持ち物にも作用するならば、ラストに携帯の電源が切れなかったのはトンネルから得た物からなのかは結構疑問だったかな(そもそもトンネルから出てなかったから?
C・ノーラン監督作の『インターステラー』に影響を受けて作ったらしいけれど、そもそもウラシマ効果なんて元々アニメ作品にも結構あるし、なんなら今年公開の『バズ・ライトイヤー』にもあったし、あれはSFより家族愛がテーマだと思ってる作品なので、トンネル効果やその派生の設定や展開だけで影響受けている=似てるというのはどうかと

映像 特にトンネル内は綺麗だし、夏の田舎の情景は綺麗だったが全体的にしんみりした映像とV o付きながら抑えめな劇伴だったのは、「CLAP」の前作の画期的な演出を見ると期待し過ぎたかなと思った。劇場版尺が合ってただけの内容というのは確かであり、劇場作品だから田舎の一つくらい滅ぼしても良いじゃないかとも思ったり
でもこういう地味ながら、ただのボーイミーツガール系とは意外と捻った展開やストーリーを劇場で集中して観たからこそただのエンタメとして消化する事なく堪能出来たのは良かった

投稿 : 2022/10/11
閲覧 : 123
サンキュー:

8

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