退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
マイルドブレンド
きらら風味ギャップコメディ。
バキバキにハイセンスなグラフィックデザインと中毒性のある楽曲の傑作OPは一見の価値あり。
男がいて初めて成立する構造でどちらかと言えば亜種。だがキャラはきららを名乗れる程度にはしっかりあざとい。ただ「けいおん」や「ごちうさ」などの上級者向けのハードな作品が好きなコアなファンには物足りないかも。男はノイズ。それ故に上記作品に対してアレルギーを発症した方でもまだ見やすい作品。無理して観る必要はないし観ようとも思わないだろうけど。
ツンデレやドSといったベタな「アニメキャラ属性」を店員が客に演じる設定に転化することにより食傷気味な描写や演出を使いまわせる設計の妙。だからこそ本物の萌えを追求される方には劇中劇を見せられてるようなもので、キャラの演技など見てもしょうがないという意見もあるのかもしれない。萌えに偏見はないものの流石に本格的な作品は苦手、といった方にはきららっぽいギャグ作品としてまだ見やすいとは思う。
ただ4コマギャグ漫画のアニメ化は難易度が高く、4コマのスピード感の再現に成功しているアニメ作品はほぼないと言えるのが現状。バラしてリミックスした「けいおん」は別格としてテンポ感の再現に成功したのは「日常」くらいのもの。これもギャグにおいては漫画のテンポ感は著しく損なってる感はあるものの、まったりとした空気感を醸し出すことには成功しているのでアニメ版としては成立しているように思う。キャラも本格萌えアニメには魅力的な部分で敵わないのかもしれないが、いい意味で捉えるとクドくないとも言えるので初心者や中級者にはいい塩梅なのかもしれない。
結局人間は本質的には役割を演じて生きているにすぎないなどと深読みおじさん的な見方もできるのだが、肝心のギャグが良くも悪くも毒味もキレもないので、やはりブヒブヒするのが正解なのだと思う。
萌えもギャグもマイルド。絶妙なバランスだと思うか、中途半端だと思うか。