タイラーオースティン さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
感動の母子再会は途中の苦難の旅が良いスパイスになっている
上京したての頃に初めてみた名劇作品。
そのタイトルのとおり、マルコが母親に再会するまでが実に長く、そして苦難の連続。
名劇の主人公はペリーヌにしろロミオにしろ人生ハードモードなキャラがたびたびいるけど、その中でもマルコが個人的にトップクラスかなと思います。
道中でまあまあな頻度で世知辛い目に遭わされるものの、ベッピーノさん達だったり、様々な人々に助けられたりと、そのたびに人間もまだまだ捨てたものなんじゃないなと思わされる。とりわけ、コルドバへ行く資金に困っていた時に酒場のおじさん達が一人一人お金を出してあげる所は個人的に名場面で、その後、マルコが母親と再会し、帰路の途中で報告に訪れて一同が大合唱する場面に繋がっている。
何より年端もいかない少年が多くの人の助けを借りながら遠い異国の地へ母親探しの旅というミッションを完遂させた時のカタルシスは半端ない。のちに原作のクオレも読んだ事ありますが短編でびっくりした記憶あり、これをアニメ化した宮崎・高畑コンビは凄いなと感じました。