タック二階堂 さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
よくある「なろう」スローライフ系…あれっ?いや、やっぱり…
詳細は略。
今期「なろう異世界」7番勝負の5本目です。ここまで1勝3敗と1話のハードルをクリアしたのは「転生したら剣でした」のみという状況。はてさて、本作は?
いつきみずほ氏の原作、KADOKAWA「富士見ファンタジア文庫」連載中のライトノベル作品です。制作は、今期「宇崎ちゃんは遊びたい!ω」と掛け持ちのENGIです。
8歳で両親を亡くし、孤児院で育てられ、王立錬金術師養成学校まで進んだ主人公・サラサ。マスタークラスの錬金術師オフィーリアの店でアルバイトをしながら、錬金術師の資格試験に合格。晴れて学院を卒業し、なんと自分の店を持つことになりました。それが、クッソど田舎のあばら家で…
というお話。
=====初回視聴後、所感です。
{netabare}
あれっ?
意外と面白かったです、初回は。
おそらくは、「スライム倒して300年」とか「くまクマ熊ベアー」の系譜だと思います。女の子キャラが主人公で、なろう異世界でお店をやりながらスローライフを送りますよという。
進む方向が明確なぶん、展開や交えるエピソードにブレが少なく、しかも主人公が女の子だから言動に「なろう」特有の臭みが少ないんですよね。ややもすると「きらら系」にも感じるほど、清々しいばかりに主要キャラが女の子しか出てきません。
なんていうんでしょう。
「そうそう。こういうのでいいんだよ」を地で行く感じの初回でした。今後、「なろう」お約束の「また私、なにかやっちゃいました?」的な無自覚ムーブとか、鼻につく俺TUEEEEEEE展開にならなければ、最後まで視聴できそうな予感がしますね。
「放課後ていぼう日誌」もそうでしたが、高尾奏音さんのアフレコは叫び声が特に耳が痛いですね…
というわけで、今期「なろう」2勝目を上げたのは本作品でした。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
と、1話を比較的高めに評価しましたが、2話に来てストンと面白さが落ちました。
誰も主人公を嫌わない、やさしい世界。
オンボロの店舗兼住宅も、何かわからない魔石に魔力を込めれば、あら不思議。あっという間に内装リフォーム完了ですわ。
村の人は献身的に外装リフォームを買って出てくれるし、ベッドはプレゼントされるし、おまけに店番までゲットです。ただただ、めし屋で「わたし、この村が好きです」とか言っただけでね。
のんびりスローライフなんだろうけど、それにしたってねぇ…
早くも2話で当落線上まで急降下です。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
一言でいえば「チープ」。ストーリーも作画も。
錬金術師として、というか冒険者?探窟家?としてチープな能力を持つサラサが、なんの苦労もなく自分の店を開き、さしたるピンチもなく店を経営していくという、非常に安っぽい物語です。
でも、これでも「なろう」発の今期のアニメ作品では上位ってんだから、そのレベルは推して知るべし。僕の中でも、なろう7作品中3位ですからね。
しかも、来期はこの作品と同等か、それ以下のレベルの「なろう」作品が17作品もアニメ化、放送されるんですって。
本当にうんざりですね…
日本のアニメ業界が心配になります。
{/netabare}