退会済のユーザー さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ゆるふわJKアクションアニメ
キャラデザや作画、動きは現代テレビアニメのトップクラスのクオリティ。
ストーリー、キャラはカタルシスがありそうに見えて薄い。
ラスボスのかませ感が半端がなく、最終話に向けての流れも、薄い。
絶妙に脚本は破綻していないので、ちゃんと書ける人が書いたんだなーというのはわかる。
が特別面白いかと言われると
そんなことは全くないので
毎週作画の良さと可愛さ目当てで惰性で見てしまった。
主人公役の安西さんの演技について
ちさとのキャラクター性も相まってメソッド的な
演技になっていたと思うが、だんだんと
受け付けられなくなっていった。
これはちさとの達観した性格のせいか、
感情のこもってない、機械的なキャラクターに
なってしまっていた。
もう少し演技をストーリーに合わせて変化させないと
ずっと一定に映ってしまい、人間味が薄れる。
舞台設定、背景について
舞台は日本だけどリアル日本ではない世界かな?
まあ『そういう世界なんだな』と割り切って見れば
いつもと変わらず見える。
しかし、リコリス、リリベルの存在意義、理由が
いまいちわからなかった。もう少し世界背景を説明してくれないと、真島の行動原理が伝わりにくいように思う。
書いていて気付いたが、この作品の
カタルシスの無さは、メインとして描かれる
ちさとの成長が描かれておらず、
初めから完成され過ぎていて、
自身の持つ弱点、弱みも
乗り越える類いのものでも無いからだと思う。
一方のたきなも、不殺の志を理解するも
目に見えた成長はほとんど無い。
そして物語の根幹となる友情、絆についての
脚本構成も弱い。
理由付けはあるにはあるが、互いの様々な認知の
箇所が少な過ぎた為か、説得力というか、納得力に欠ける。
全体的には綺麗にまとまってはいたが、
いまいちドラマ性に欠けたビジュアル百合アニメ、
というのが総括かな。