タイラーオースティン さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
まさしく白い悪魔の本領発揮でした
前作でランバ・ラルをはじめとしたエースパイロット達との名勝負を乗り越えて終盤にはシャアを追い詰めるまでになったアムロ。その上で本作では冒頭から向かうところ敵なし感が強く、ドレンのムサイやコンスコン隊のリックドム12機全滅といった無双ぶり。その代わり、父親とのやり取りやシャアやララァとの出会いのあたりで意外に尺を取っており、単なるロボットアニメに止まらない人間ドラマの要素を強くしておりました。
意外とアムロを精神的に圧倒したのはビグザムが大破した直後に生身でガンダムに立ち向かったドズルだったかもしれませんね。
TVシリーズだと削られた部分のエピソードでガンダムが苦戦するシーンもあった分、劇場版は戦いの中でニュータイプの才能を開花させたアムロにとって最終段階であったといえるかも。
クライマックスでのア・バオア・クーでの激戦ぶりも挿入歌にも乗せて盛り上がっておりましたが、やはりキシリアがギレンを暗殺してしまったのがジオン軍にとって悪手だったといいますか、連邦軍の勝利へのターニングポイントになってしまった印象がありましたね。
40年くらい前の作品ながら改めて見ても良くできた作品だったと思います。