「転生したら剣でした(TVアニメ動画)」

総合得点
71.7
感想・評価
258
棚に入れた
860
ランキング
1294
★★★★☆ 3.6 (258)
物語
3.4
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.4
キャラ
3.6

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なろう異世界転生アニメでは上位。

詳細は略。

原作は、「小説家になろう」で2015年から連載されている棚架ユウさんによるライトノベルになります。制作は「魔女の旅々」のC2C。

えっと、YouTubeの漫画レビューチャンネルで観ていて、冒頭部分はなんとなく分かっている程度で、原作は未読です。

で、そのレビュー動画によると…

猫耳の少女が奴隷商に市場へと運ばれています。
少女は力が欲しい。せめて剣でもあればと願っています。

そんな道中、折からの豪雨で、しかも魔獣のツインヘッドベアに襲われます。ただ、馬車のほうが足が速いので逃げ切れると思った刹那、ぬかるみに車輪を取られ転倒。奴隷たちもろとも少女も車外に投げ出されます。

奴隷商たちは、契約によって命令に背くことのできない奴隷たちを、ツインヘッドベアに食わせて逃げる時間を稼ごうとします。しかし、奴隷商のひとりが負傷。契約の効力が弱まったところで少女たちは逃げようとします。

そんなとき、少女の前に、地面に突き刺さった剣を発見。剣は少女に「自分を早く抜け」と語りかけ、剣を取った少女は魔物を一刀両断。しかし、剣を取り上げようとする奴隷商。そんなとき、自らの意思で剣が動き出し、契約書もろとも斬り捨てます。

そして剣は猫耳少女と旅に出ることに。少女は取り上げられていた名前「フラン」を取り戻し、剣はフランによって「師匠」と名付けられるのでした。

ここまでが第1話。で、第2話で剣が実は異世界転生者で、なぜ地面に突き刺さって放置されていたのかが語られるという構成です。

=====第1話視聴後、所感です。
{netabare}
ね?
ここんとこの「なろう異世界転生」アニメでは、冒頭の転生パートを時系列を変えて描かない(「なんちゃら賢者のなんちゃらライフ」とか)改悪をしますが、こちらは逆の意味で改悪しています。

話を聞く限りですが、これ絶対、原作漫画の構成のほうが面白そうですよ。なのに、冒頭から長々と剣の退屈なレベルアップを、三木眞一郎さんの説明セリフで聞かされるという。

あ、そうそう。剣の声優ですが、これ絶対、三木眞一郎さんが適役じゃないですよね。三木眞一郎さんは渋くていい声の声優さんですし、この役でも精一杯コミカルに演じていますが、致命的にミスキャスト。もっと若くて、コミカルな演技ができる声優さんが合っていると思います。

このように、初手は何から何まで失敗しているC2C…
いったい何やってんだよと言いたいですね。

バトルアクションの作画は良いですし、キャラデザも猫耳のフランが可愛い(逆に、それがキモの作品)ので、序盤の失策から巻き返してほしいですね。とにかく初回は、全部間違った選択をしたC2Cという感想です。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
と、初手の選択ミスに苦言を呈したわけですが、2話で一転、ググっと面白くなってきました。

フランが冒険者ギルドに登録しようと。ところが、この世界では差別を受けている獣人族のため、また幼いということもあり、試験を受けることに。

試験官は、かなりの実力者。はたしてフランは合格できるのでしょうか。というお話。

まあ、とかく「なろう」異世界モノは離陸までが難しいですよね。だって、全部一緒なんだもん。そのため、制作側はどれだけ他と差別化できるかに腐心しているような感じですね。転生までのシーンを全部カットするとか。その意味では、グラグラしながら離陸したけど、飛び出してしまうとさすがC2Cといった感じですね。面白く作ってきますね。

三木眞一郎さんのアフレコにも慣れてきたし、これは安心して観続けることができそうです。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
ちょっとこれは、今期の「なろう」枠では抜きん出ましたかね。

おそらくは今期の「なろう」7作品は、そこまで原作に差はないと思うんですよね。それなのに、ここまで面白さに差が出ているのは、やっぱりC2Cが優秀なのかなと。

やっていることは、結局は異世界転生の亜流(人外に転生)で、冒険者ギルドに登録→低ランクのクエストをこなして経験値UP→こんなところにいるはずのない魔物が…という、ベッタベタのなろう展開なんですけどね。

うん。今のところは面白いです。フランも可愛いです。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
足かけ4話にわたって描かれた蜘蛛の巣のダンジョン攻略が完結というところで、新たな冒険にフランが旅立っていくよ、師匠とわんこと一緒にね。
というところでの、俺たちの冒険はこれからだENDでした。

えっと…
全体を通して観ると、そこまで面白くはないですね。
なんていうか、安売りスーパーで買ってきたお肉や野菜を使って、腕利きのシェフが調理したらこうなりましたという感じ。

簡単に言えば、おそらく原作はテンプレをちょっと外したぐらいの、なろう異世界転生モノのひとつ。それを、作画と構成に長けたC2Cのスタッフと監督、脚本家などが上手に料理したので、なんとか観れなくもない作品に仕上がりましたという印象です。

で、たぶん長い話なんだろうから、切りのいいところまでという考えだったのでしょう。でも、蜘蛛の巣ダンジョンのエピソードで4話も使い、そこで終わるというのは、さすがに冗長だったかな。最終話の時点で飽きてるんだもの。

で、続きをやりたいんでしょう(2期決まってないよね?)。最後には「to be continued」だそうです。

でもまあ、続きが来たら観てもいいかなというレベルには仕上がっていたと思います。うん、制作ガチャで当たりを引いた作品です。
{/netabare}

投稿 : 2022/12/16
閲覧 : 272
サンキュー:

5

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