レオン博士 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
無知からはじめるJユース生活
【紹介】
中学とか高校の部活ではなく、プロ候補生みたいな立ち位置のJユースをテーマにしていて粗削りな天才主人公が高い壁に挑んでいく熱いサッカーアニメ
【感想】
久々にこんなに面白いサッカーアニメ見ました、今年のスポーツアニメで今のところNo.1(ナンバー2はリーマンズクラブ)
サッカー好き、スポーツ好きには自信をもってオススメしたい作品です
※最初に言いますが私はサッカー見るのは好きだけどそんなに詳しいわけじゃないので間違ったことを言ってるかもです、間違っていたら教えてくださいねー
スポーツアニメって友情とか根性でなんとかするタイプと、天才的な才能でなんとかするタイプが多いけど、アオアシはそれでは通用しないことを徹底的に描いていて、わたしはそういうスポーツアニメこそが至高だと思っています、スポ魂アニメも好きなんですけどねー
主人公が基礎を知らないので、たびたびチームメイトから蔑みや罵倒を受けるのが見ていてつらいっていう人もいそうだけど、とても面白いので是非最後まで見てください!
最初から面白かったけど1クール目の終盤で大きな変化があって、そこでアオアシは今までにない最高のサッカーアニメになる予感がしました!
「アシトがJユースなのに戦術を何も知らない」設定関係は実際だとあり得ないと思うのですが、基礎戦術を知らないところから始めてステージが上がるごとに一つ一つできないことを身に着けて成長していくアシトの目を通して視聴者に戦術の重要性や組織でサッカーをすることの面白さを見せていく話の作りの良さは抜群でうまいと思いました
{netabare}
また、途中までは他のサッカーアニメにもよくあるフォワードが主役のアニメだったのが、1クールのラストでポジションコンバートという急展開
ここまで聞いたらだいたい「ミッドフィルダーに転向かな?」って思いますが、なんとサイドバック(左右どちらかを守るディフェンダーのこと)、これまでこういうサッカーアニメはなかったように思います
どうやって点をとるかを描くフォワードが主役の話と違って敵の攻撃を止めるだけでなく、攻撃の起点としてゲームメイクする面白さもあって一貫してサッカーの戦術の大事さを描いているところが良くて、こういうところをしっかり描く作品は好きです
練習、試合、チームメイトとの衝突、挫折、最初はうまくいかないことばかりでチームメイトもバラバラだったのがアシトの成長とともに一つ一つできることが増えていってチームの雰囲気も良くなっていくのがとても良かった
【なぜサイドバックなのか?】
サイドバックはディフェンダーなので相手の攻撃を防ぐのが仕事です
だけど世界の強豪チームには守るだけでなく攻撃の要としても機能する司令塔型のサイドバックもたくさんいて、アオアシはそこに目を付けた作品ということみたい
サイドバックは相手からの圧力を受けることが少なくてフィールドの全体を見渡せる位置にいるため、司令塔を置くには絶好の位置というわけです
この司令塔型サイドバックは自陣から敵陣まで縦の運動量がとても多いので、技術力だけでなく豊富なスタミナも要求されるでしょう
アシトもサイドバック転向直後、実際に縦に走らされて無駄な動きが多くスタミナ切れでパフォーマンスが落ちる様子が描かれていました
フォワードの時よりもスタミナを消費する描写をさりげなく入れてくるところがちゃんとしていて素晴らしいです
{/netabare}
【音楽】
OP「無心拍数」Alexandros
とても疾走感のある爽やかな良曲!素晴らしいです!
【キャラクター】{netabare}
好きなキャラはゆうまと花ちゃん、だけどみんないい感じです
アシトは暑苦しいけど、温かみのある家族とか妥協を許さないチームメイトの関係性も良くて雰囲気がいい
どうでもいいことだけど
橘総一朗は、MIXに立花走一郎がいて音がまったく一緒ですが影響されているのでしょうか?性格はだいぶ違うけど
他にも阿久津さんはテニスの王子様にも同じようにアウトロー系のキャラとして出てきますね、もしかしたら影響受けてるかもしれません
{/netabare}