二足歩行したくない さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
誰もが自分らしく輝ける街・池袋のPRアニメ
東京・池袋のある豊島区のPRアニメ。
2022年9月現在、豊島区公式のYouTubeチャンネルで視聴可能で、豊島区の区民センターでもらえるマンホールカードの絵柄にも採用されています。
豊島区と、本店が池袋にあるアニメイトが共同制作しています。
首都圏のアニメファンは御存知のことと思いますが、池袋は乙女ロードというアニメショップ街があり、アニメとの親和性が高いです。
私もよく、池袋にあったランカー御用達のゲーセンに音ゲー目的で池袋に行ってました。
そこでプレイヤーたちを勝手に脳内ライバルに設定して、プレイスタイルを見て頷き合っていたのも懐かしい思い出ですね。
表向きは若者の街ですが、そんな痛い勢も集まる街のPRをアニメでやろうというのは、池袋らしくていいと思いました。
シャフト制作で、脚本は吉田玲子氏。
作画に気合が入っていて、舞い散る花びら、ビル群を飛び交うフクロウたちによって彩られる池袋の光景は美麗です。
池袋を知っている方がみれば、知っている場所もちょこちょこ登場しますね。
ただ、正直、私は池袋とか自宅からそこそこ距離があるので、サンシャイン60周辺くらいしかわからず、アニメ内に登場する場所の解説とかあると嬉しいのにと思いました。
内容は、イケバスから降りてきた女の子が、ふくろうの少年に連れられて池袋を飛び回るショートムービーです。
素敵な作品でしたが、私の思う池袋のイメージとは異なるキレイな池袋が流れました。
ただ、私のイメージで作成すると、ふくろうではなく西口公園のカラス族(※)が少女を拐かし、巣鴨プリズンに連れて行かれるというヤバい作品になりそうです。
ウエストゲートパークやデュラララでおなじみカラーギャングがビル街を彩り、ラストは乙女ロードの腐女子たちが少女を連れて行ってはいけないところへ導くPRアニメ(シャフト制作)になるので、こりゃまずいですね。
なんのPRなのかという話になるので、いいPR作品を作ってくれたものだと思いました。
※ ちなみにカラス族は池袋市民の署名の力もあり取り締まりが行われ、現在は一掃されています。