タック二階堂 さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまったのでラスボスを飼ってみた
詳細は略。まあ「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」あたりを観れば、似たようなもんなのでいいのではないかと。
信じられないことですが、なんと秋アニメは「小説家になろう」発の作品が7つもあるという…
うんざりですね。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるではないですが、どれか1つは観られる作品になってくれればいいかなという。で、まあ、一山いくらの状態で有利なのは、先陣を切るか、殿から登場するか。この作品は、スタートダッシュをかけるべくAbemaで1週早く無料公開されています。
制作は「イセスマ」スタッフが立ち上げ、「100万の生命の上に俺は立っている」「神達に拾われた男」「リアデイルの大地にて」という、そうそうたるメンバー()の作品たちを送り出してきたMAHO FILMです。監督は、「100万」の2期を担当された女性。もう、この情報だけで0話切りする人が続出なんじゃないかという…
んで…
=====初回視聴後、所感です。
{netabare}
ヒロインのアイリーンに高橋李依さん。うん。彼女のラジオなどを聴く限り、これが一番「素」に近い感じかな。「高木さん」と違って、非常にわちゃわちゃした性格そのままのナチュラルな演技に感じました。
内容は、ある意味では「なろう」らしくない印象。でも、逆に女子向けとしては王道中の王道といったところ。いろいろと設定が「はめふら」とカブるんですが、初回はまあ、こんなもんでしょうね。
ここから、どしどしイケメンキャラが出てきて、という展開になるんであれば、適度なところで退散しますが、今のところはそこまで不快感はないです。
作画というか、タッチや色調なども、だーーーいぶ「はめふら」を意識しているなあという感じ。でも、MAHO FILMだから絵が安っぽい…
初回はつまらなくはないが、面白くもないというところ。3話まで様子見ですかね。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
いよいよ馬脚を現したって感じですかね。
悪役令嬢設定どこ行ったという感じで、魔王城の修繕に男キャラぞろぞろ。
逆ハーレムですかね。
なんで婚約破棄されたら事業を立ち上げるって話になるのか…
もうね、高句麗・新羅という感じです。
そうです。「くだら(百済)ない」と。
お後がよろしいようで。ここらで退散します。
はい、これで今期のなろう枠は1勝3敗です。
残すは「転生したら剣だった」「虫かぶり姫」「陰の実力者になりたくて」「新米錬金術師の店舗経営」の4本です。どれが生き残りますかね…
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
常に「コレジャナイ」感のあるストーリー。
男装して学園に潜入したり、魔王がずっと昏睡状態になったり…
最後は敵側のラスボス的な魔術師が味方になって、もうひとりの転生者との最終決戦を。んで、術が解けて魔王復活。しかも婚約破棄された王子の援護も受けて、大岡裁きで解決ですよって、なんだかなぁ。
これに何を求めるのかという問題もありますが、そこを読み違えると何ひとつ面白くないで終わりそうな作品。強いけれども弱点も多い魔王を取り戻すために頑張る気丈なヒロイン(悪役令嬢?)を眺める作品という見方であれば、まあ見れなくもない…かな?
なろう作品と考えれば、はっきり言って全然爽快感がない。要は「ざまあ」展開がそこまで多くないという感じ。そこ求めたら愚作でしかないです。
じゃあ「ポストはめふら」になれるかというと、それも難しい。なんといっても、主人公も魅力が段違い。カタリナ・クラエスはみんなから愛されるキャラというのが納得できるので物語として成立していますが、こちらのアイリーンはそうでもない。だからこそのりえりー起用で魅力付けを狙ったのでしょうが、そうはうまくいかないのが難しいところ。
OP主題歌、ひどかったですね。
りえりーは歌は上手だと思うんですが(いや、そうでもないのかな)、ちょっとこの曲にはミスマッチだったかな。冒頭の裏声ラップ。聞くに堪えない。
ED主題歌、雰囲気があってよかったのですが、作風にまったくマッチしていない。今期の同じ「なろう」の「転生したら剣でした」のOP・岸田教団と同じくらいミスマッチ。
作画もひどいねぇ。崩壊こそしていないけど、なんていうか身も蓋もない表現をすれば「絵が下手」。雑ではないんだけど、致命的に下手なので作画が微妙という評価にならざるを得ないです。
総じて、クールが終わったらきれいサッパリ忘れ去られる程度の作品だったなという印象です。
{/netabare}