cugOB72684 さんの感想・評価
3.5
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
最低最悪のぶん投げエンド
世界観とキャラに降りかかる問題が上手く噛み合ってなかったり、意味不明な展開があったり、アクションが割りと滅茶苦茶やってる所があったりと、ガバガバな作品という印象は、5話以降ちょくちょくあって、10話で確定してた。
それでも、千束とたきなの関係性は凄く好きだった。賛否ある12話での千束とたきなの悲しい思いのすれ違いも面白くて、クライマックスでは、二人がぶつかりあって、千束に依存しつつあったたきなの背中を、自分の居場所を自分で作れるように、千束が押してくれるんじゃないかと、期待してた。
ぶっちゃけ、二人の物語が綺麗に終わってくれさえすれば、十分な良作だったと思う。
そして、最終回。
・千束はしつこく挑んでくる真島と二人きりでイチャイチャ最終決戦。
・たきなは、最後の最後まで蚊帳の外。12話までであれだけ苦悩して必死に頑張って来たのに、何一つ報われない。
・「吉松を殺して私が生きても、それはもう私じゃない」とまで言った千束に、本人の意志とは無関係に、吉松からえぐり出してきた心臓を埋め込み延命成功という、主人公のこれまでの生き方や考え方を完全否定する救済を行う。さらに、それをやったのが、千束の生き方を一番理解し、肯定すべき存在のはずのミカというのもまた最悪。
9話までで作り上げた、千束のキャラクター像は完全に破壊し、1話からずっと中核にあったはずの、「千束とたきなの物語」というテーマも崩壊させた。
今まで積み重ねてきた物を全部水の泡にするのは本当にどうかしてるとしか思えない。
あと、真島を魅力的なキャラにするためだけに(俺自身は全く魅力を感じないどころか、嫌いだけど)
DAを無能にしたり、千束をサイコパスみたいにしてみたり、正義を語らせてみたり。そこが一番理解不能かな。