ミュラー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
お人形なのか兵器なのか
このアニメの非凡なところは、前線からの帰還軍人の精神的苦悩を
可愛らしいドールに負わせているところにある。
あまりの経験に声が出なくなったドール。
本国からの命令を待ち続け、自分が自害するしかないと思っていたドール。
痛々しいまでの戦争体験による心の歪みを、
主人公ドールである「灰桜」が真正面から受け止めて解消しようとする。
大きなストーリーは単調であっても、
各話で展開されるちょっとした出来事が素晴らしい。
それらが積み重なって展開するこのアニメは、かなりの良作と言えるだろう。
唯一気に入らないのが、主人公が幼女なことくらいだ。
精神年齢は高いのだから、別ボディでも良いのでは。
殺戮兵器とリンクして操ることができるようなドールを、
野放しにしておくのは治安的にどうなの、と思わなくもないが・・。
こまかいことは突っ込まない。
{netabare}
バッドエンドで終っているところも高評価。
(はっきりした描写は無いが、ハッピーエンドではないのは間違いない)
壊れてしまった「灰桜」が治るのかどうか。
何十年かかっても直したいと言っていたが、それはまた別のお話。
{/netabare}
OPの曲、とっても好きです。