tinzei さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
頭を使う系の作品にしてはトリックがおざなり
コンプレックスだった兄の清隆がブレードチルドレンを追うと言い残し消えて2年が経つ。歩は兄の嫁マドカと暮らし、無気力な学園生活を送っていたが、ある時事件に巻き込まれブレードチルドレンと関わることになる。
ストーリーの流れを簡単に説明すると
歩が巻き込まれた事件を解決するがそれがブレードチルドレンに関係する事件だった
↓
ブレードチルドレンから接触があり、勝負を挑まれる
↓
その後ブレードチルドレンを救ったり、また勝負したりの繰り返し
大まかに説明するとこんな感じ。
推理サスペンスだと思ってたけど少し違った。
序盤こそちゃんとしたトリックのある事件を扱ってたけど、話が進むにつれてブレードチルドレンとの頭脳勝負がメインになって、推理サスペンスというより『ライアーゲーム』とか『カイジ』みたいな話になった。
別にこういう作品も嫌いではないけど、トリック自体は大したことないものだったから、頭を使う系の作品(しかもシリアス系)にしては少しおざなりだった。
原作を全く知らないけど、どうやら原作が終わってないのにアニメ化したらしく、終盤の展開はアニメオリジナルらしい、ただオリジナルのくせに何故か中途半端なところで終わっている。
「原作未完なのにアニメ化」は別に珍しくないけど、この作品の場合、物語のメインテーマであるはずのブレードチルドレンの詳細とか兄とブレードチルドレンの関係に一切触れずに歯切れが悪いまま終わっている。
しかもwikiを観る限り、原作だとこの先の展開の方がメインでそれなりに面白そうな設定をしてたから。より一層残念に感じた。
作画は、この時代の深夜アニメでよくある低レベルなものだけど、この作品の場合、後半に連れて手抜き(静止画の多用)がさらに多くなるから、観てて制作側のやる気の無さを感じる。特に20話で貴重なアクションシーンであるはずのハンター対アサヅキのシーンが雑だったあたりで色々察した。
声優は(今の時代から観ると)かなり豪華だけど、9話途中で主人公役の鈴村さんの声がおかしい時があったけど、マイクが違ったのかな?
結論として、まず思っていたような作品と違ったけど、これは事前情報を読み間違いた自分が悪いとして、どちらにせよ中途半端で終わってたし、オリジナルってことは原作ファンが観て楽しめるものではないだろうし、一作品としてはかなりの駄作だった。
【各話あらすじ】
1→歩はフェンスから落ちた女の子小夜子のそばにいたことで犯人扱いされてしまう。歩は最初に自分を犯人と疑った教師園部を怪しいと思い新聞部の結崎と調べる。犯人は園部で小夜子に度の会わないメガネを掛けさせ殺そうとしていた。すると園部は兄の名前とブレードチルドレンと言い残し逃げるが途中で何者かに襲われ重傷を負う。
2→小夜子の家で殺人事件が起き被害者が小夜子の祖父をゆすっていたことから疑われる。歩は結崎と共に館へ行き事件とブレードチルドレンを調べる。犯人は使用人で主人をゆすっている被害者を許せず犯行に及び、園部の事件も彼女が犯人だった。歩は小夜子の祖父にブレードチルドレンのことを聞くが小夜子の体を蝕む何かとしか知らなかった。
3→園部が目覚め歩の義姉マドカが尋問する。アイズという天才ピアニストが来日し清隆の弟と会いたいと言う。歩が行くとお前は一生負け犬と言われ更に用意された席に爆弾があった。結崎と協力して解体するとスピーカーからブレードチルドレンはお前を待っていると言われる。一方園部はブレードチルドレンを抹殺しなければと呟く。
4→園部が何者かに殺される。その現場の帰り道歩と結崎は謎の男アサヅキに出会い自分はブレードチルドレンで園部を殺したと言う。アサヅキはアイズの命令で歩にゲームを仕掛ける。最初は断る歩だったが兄のことで挑発され命を懸けたゲームに参加する。歩は相手の性格の悪さを逆手にとりゲームをクリアするがアサヅキには逃げられる。
5→アイズたちの歩に対する仕打ちに反発した今里とという教師が歩にブレードチルドレンのことを教えようとするがその前にブレードチルドレンに殺される。歩は現場を見て凶器が二酸化炭素で足跡から犯人像を割り出す。今里を殺したブレードチルドレン理緒はアイズとアサヅキに歩を舐めない方が良いと忠告する。
6→歩は犯人を割り出そうとすれば結崎を狙うと踏み彼女を警護する。その間にブレードチルドレンが肋骨に特徴があることも分かり着々と犯人を絞り込む。一方理緒も歩の包囲網から突破するため爆弾を使ってあることを企む。歩は結崎の爆殺を阻止するため一緒に部室にいたがそこに届け物をするフリをした理緒が現れる。すると爆弾は理緒の胸で爆発する。理緒はあえて自分の肋骨を怪我させ犯人から外れる算段だった。歩はその可能性に気付き理緒のいる病院へ向かうがいつもの冷静さを失っていた。
7→病院につきブラフで揺さぶると自分がブレードチルドレンであることをあっさりと白状する理緒、さらにアサヅキも現れる。理緒は再度歩に勝負を挑む。一方マドカは清隆のことを調べようとするが上層部に止められる。理緒は二つの内片方に毒が入った水を当てるゲームをする。歩はこの期に及んで命を懸けるとは思えないと判断し両方毒無しと推理するが飲んだ瞬間苦味がしたためすぐやめる。負けたと思った歩だったが結崎が全て飲み干し歩の推理が合ってたことを証明する。実は苦い風邪薬が入っていただけだった。さらに結崎はレコーダーで理緒が今里を殺した証言を録音しそれを歩に渡す。結崎は捕まるが歩は逃走。
8→捕まった結崎は理緒たちの状況から自分が殺されないことを理解していた。逃げた歩はマドカに帰るのが遅くなると言うが駅でマドカに出会い励まされる。歩は再び理緒の病室へ行く。
9→歩は以前とは全く違う様子で理緒たいにゲームを挑む。ゲームは歩が持ってるテープと結崎を掛けたゲームで理緒が考える。ゲームが始まり歩の首に爆弾が付けられその鍵を結崎が持つ。二人が合わないと爆弾は解除できないがその間に自分家のポストに投函される予定のテープも回収しなければいけない。結崎は歩の命令で歩がテープを回収するまで安全な電車に乗ろうとするが理緒のせいで遠くへ行く快速急行にのってしまう。しかし歩は大丈夫だと言う。
10→アサヅキはポストのテープを回収しに行くが歩が先に奪取する。一方理緒は歩の考えを読みある場所に先回りする。歩は理緒に自爆解除スイッチを押させるため灯油を仕込んだ電車の鉄橋の下にくるが理緒に先読みされてしまう。歩は爆弾が何かのミスで爆発しないと言い実際に時間になっても爆発しなかった。落ち込む理緒だったがすぐに歩から渡された時計が進んでいることに気付きまだ終わってないと悟る。万策尽き神に祈るしかないと言う歩だったが電車が通り窓から結崎が鍵を落とし歩は爆弾を解除する。すべては歩の作戦だった。してやれた理緒は清隆の弟だと認める。
11→理緒は負けを認めるが傷口が開き倒れてしまう。病院へ連れていき歩は警察に理緒を引き渡そうとするがアイズが現れ取引を持ち掛ける。アイズもまたブレードチルドレンだった。理緒を諦めれば今後手出ししないと約束され最初は断る歩だったが清隆が警察に追われとマドカが悲しむと言われ渋々受ける。落ち込む歩を結崎は慰める。一方アイズは自分たちを狩る最も厄介なハンターが来るとアサヅキに言う。
12→アイズはその情報を連絡が取れなくなった同胞カノンから手紙で教えられていた。アイズはカノンと仲が良く頼りにしていたがある日消息を絶っていた。歩は結崎に言われマドカへのクリスマスプレゼントを選ぶ。マドカもプレゼントを用意していたがそれはアイズのCDだった。歩は聞いてた音楽が清隆が好きだったものと分かると買い物に出かける。帰ってくるとマドカは音楽を聴きながら泣いていた。
13→アイズに最も厄介なハンターから連絡がありアイズがやるチャリティーコンサートのときに殺すと予告される。それを聞いていた歩はアイズたちと行動を共にする。コンサートの楽屋で再びハンターから連絡があり盗聴器が発見される。それを見た歩はハンターの仕掛けに気付く。歩はアイズにコンサートを遅らせるように頼みアサヅキと狙撃しようとしたハンターを捕まえに行く。アイズは約束を破り予定より早くコンサートを始め、最後にやる曲を最初に持ってきて客が灯すキャンドルでハンターの狙撃を妨害する。アサヅキと歩はハンターを捕まえようとするが逃げられてしまう。しかしアサヅキはアイズの死を防げたことに感心する。一方の歩は無謀なことをしたアイズに疑問を覚える。
14→結崎が歩の家に来て今までのブレードチルドレンとの戦いを振り返る。
15→歩はマドカからくぎを刺される。歩と結崎は陸上部の高町と野球部がボール当てゲームをやってるのを見かけるが高町が全て見切っていた。実は高町はブレードチルドレンだった。アイズが高町に誘いをかけるがボール当てゲームで決めるといわれる。ピアニストのアイズを舐めていた高町はまんまとアイズの罠にハマり、仕方なく仲間になる。すると高町と繋がりのあったアサヅキが学校に転入してくる。
16→アイズは所用でロスへ飛ぶ。歩はアサヅキが転校してきたことを知り、同時に高町がブレードチルドレンだと分かる。アサヅキたちは歩にこれ以上関わるなと言って去っていくが、結崎は意味を知るため理緒に会いに来るが、ハンターが現れ二人ともさらわれてしまう。理緒が攫われ、それに結崎が巻き込まれたことを知った歩は、アサヅキたちとともにハンターからの挑戦を受ける。ハンターに呼ばれ廃ホテルに来るが罠で爆弾の洗礼を受ける。
17→歩、アサヅキ、高町は罠を搔い潜りながら、理緒たちがいる最上階を目指す。途中歩は停電を起こし監視カメラをかく乱し、自分たちの位置を分からなくさせる。その後偵察にやってきた人間がエレベーターを使うのを利用して理緒たちを救出する。すると敵は電波妨害を解除して爆弾を起爆させる。しかし歩が妨害の解除に気づき爆発前に脱出する。
18→無事日常が戻った歩たちだったが、歩はあれだけの爆発なのに警察沙汰にならなかったことを踏まえ、警察内部に関係者がいると考える。ブレードチルドレンの一人カノンが来日してアサヅキや歩のもとを訪れる。歩はカノンに違和感を覚えながらもアサヅキたちは歓迎する。しかしアイズはカノンと出会い怪訝な表情をする。そこにハンターから小夜子を攫ったという電話があり、アイズは急いで指定されたばほしぇ向かう。歩はブレードチルドレンに関わっていると確信したマドカに問い詰められるが、結崎から小夜子失踪の報せを聞き、その場を後にする。
19→小夜子は公園で見知らぬ小包を受け取っていた。歩とアイズはそれが爆弾だと言われ、小夜子に気づかれないように様子をうかがう。犯人は手も足も出ない歩たちを電話で挑発するが歩たちは仕掛けた犯人を電話越しの音で探す。小夜子は爆弾とは知らず小包を持ったまま電話で言われるがまま歩くが途中人にぶつかる。アイズは電話先の音で場所を特定し歩に位置を知らせる。歩は犯人を追い詰め、その間にアイズは爆弾を解体しようとする。犯人は何故か爆弾が自分の車にあることに気づき混乱し事故を起こすが、爆弾ではなかった。一方解除しようとしたアイズも中身は空だった。実は小夜子がぶつかったときに小包は入れ替えられ、その入れ替えた人物によって解除されていた。すると小夜子にその人物から電話があり中身はお前の未来(つまり空虚)だと言う。
20→カノンは理緒の見舞いにくる。小夜子が狙われたことを知ったアサヅキは逆にハンターに仕掛けようとする。歩にハンターの情報を聞こうとするが無意味と思い教えなかった。アサヅキは廃ホテルでハンターと遭遇するがそれ自体が罠だった。電話でアサヅキが危ないことを知った高町は歩の助言を受けながらでアサヅキの位置を特定し助けに行く。アサヅキと合流しハンターを退けようとするが、ハンターは車庫に入る電車に巻き込まれて死ぬ。もう人は殺さないと誓ったアサヅキはそれを観てひどく落ち込む。
21→マドカはパトロール中、電車の車庫で遺体が見つかったと連絡を受け現場に向かうが、そこに歩がいてさらに上司のカンザカまでいた。歩やアサヅキはハンターが死んでも大事にならない事実から警察内部にハンターの関係者がいるとにらみ、カンザカを疑う。歩は謎の呼び出しを受けハンターが死んだ車庫へ行くとカンザカがおり、手を引かなければブレードチルドレンと同じ目に合うと脅される。一方アサヅキも歩と違う時間に車庫への呼び出しを受けており、高町や理緒と対策会議を開く、するとそこにカノンが現れアサヅキたちに助言をするが、その一方でアイズには歩を頼るのは間違ってると言う。その後、車庫にいた件をマドカに問い詰められた歩は兄の代わりに守ると言うが頭に血が上った歩は兄の代わりどころか迷惑でしかないと言い放つ。その後花屋にいたマドカはカノンに声を掛けられる。
22→カノンの提案で、車庫で待ち伏せるハンターを地下へ追い込んでカノンとアイズが捕まえる作戦を立てる。アサヅキたちは正面からハンターに相対するが、ハンターはカンザカ本人だった。予定通り地下へ逃げたカンザカだったが、逆にはめられアサヅキたちは貯水庫に閉じ込められ水を流される。嫌な予感がした歩は車庫の地図を結崎に頼み車庫へ向かう。アイズはカノンから車庫の地下に行けば地獄があると聞き、地下へ向かうがそこでアサヅキたちの足跡を発見する。状況を把握したアイズはアサヅキたちを救出するが、そこにカンザカが現れる。だがもみ合ってるときにカンザカは落ちそうになり、もう人殺しはしないと誓ったアサヅキたちは助けようとする。するとカンザカはカノンが裏切っていることを教え下へ落ちていく。そこに歩が現れ、アイズは自分たちの存在意義を問う。
23→ブレードチルドレンたちは希望を失い、歩も何もできなかったことで打ちひしがれる。一方カノンに誘われたマドカは罠にハマり船に閉じ込められる。結崎は歩を誘って何があったか聞き出そうとするが歩はもう終わったとしか言わず、しかも理緒からの助けてという電話も切ってしまい思わずひっぱたく。結崎と別れた歩はカノンからマドカを攫ったと連絡を受ける。
24→カノンから指示を受けモノレールに乗り、爆弾解除ごっこに付き合う。結崎の助けで難なく解除するが、次はボートに乗り爆弾を解除する。目的地に着き、捕らえられているマドカの近くまで来るが、カノン本人が現れ花火工場で静電気を使ったゲームに付き合わされる。
25→カノンは歩の目から希望が消えてないことを危惧して工場の爆弾が爆発する直前まで見張る。結局爆発し歩は死んだかと思われたが、モノレールのときの爆弾を利用して上手く逃げていた。カノンは直接歩を殺そうとするがアイズが現れ止める。歩は兄貴は関係なく目の前のやることをやるだけだと言い残してマドカのもとへ行く。カノンは負けを認め日本を去り、アイズたちにも平穏が訪れる。歩はマドカと仲直りして、また結崎とくだらない話で盛り上がる。