タイラーオースティン さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
とても良く出来た良短編
冒頭で狐狩りをしていたりと乱暴を働いていた悪右衛門。
しかし、根は善人で妻子思い。むしろ私利私欲のために狐千匹狩ってくるように命じた左大将の方が悪党という感じでしたね。
そうした一面を見せてからの悪右衛門は豪傑で勇猛果敢ながらどこか不器用な立ち回りという印象で、その姿は火の鳥でいう我王を連想させるものがあります。
終盤で真実を知って怒りの形相で悪右衛門は左大将の屋敷に乗り込むわけですが、その戦いぶりには圧倒されるものがありましたね。矢を何発も体に浴びながらも仁王立ちして左大将に肉薄する壮絶な最期は弁慶を彷彿とさせます。
わりと微妙な作品もあったりするライオンブックスシリーズの短編アニメの中では良作の部類だったんじゃないかなと思います。