タイラーオースティン さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
再生の物語
冒頭時点から主人公とヒロインの仲は険悪で、周りの登場人物達も男子同士と女子同士では親友みたいな関係ながら、彼ら彼女らだとそこまで仲が良いわけではなくギクシャクした関係ゆえに騒動に巻き込まれてからも衝突は絶えず、全編の8割は仲間内での揉め事という印象でした。
それでも、男子と女子とかそういうので派閥を作っていじめるとかは無く、誰かが不平不満を言ったり、誰かに文句を言った時には必ず、それを止める役割の人がいて、しかもそれが親友であった時にはなんか良いなと感じさせるものがありましたね。
それにしても、ヒロインの身体能力の高さには驚かされるといいますか、作中で見る限り運動神経は主人公以上、男ばかりのサッカー部の助っ人に呼ばれるのも納得でした。
漂流物というと、やはり15少年漂流記やロビンソン・クルーソーみたいなのを想像すると、本作はやや暗めで極限の状況が最後まで続くので正直、自分もこういう体験したいなという気にはならないかな苦笑。
過去の出来事が原因で仲が険悪だったのが最終的に和解するという流れは世界名作劇場の「アルプス物語 私のアンネット」を思い出しますが、騒動を通しての少年少女達の成長、主人公とヒロインの仲直りをしっかり描けていて、良い映画だったなと思います。