takato さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
期待通りの正統ジュブナイル。思い出は帰る場所じゃない、明日へと運ぶ方舟なんだ。
「ペンギン・ハイウェイ」でも感じていたが、始まった瞬間から伝わってくるアニメーションと背景美術の詩情こそ監督の持ち味で間違いなかろう!。ストーリーやキャラ以上に、まず映像が心を打つものが出来ているというのは言うは易し行うは難しである。小綺麗な安定している仕事の作品は増えているが、その域に達しているのは数少ない。
本作はジュブナイルものとして大きくはみ出すものは特にない。キャラもそんなに類型を超えているわけじゃないし、ストーリーは少々切り詰めた方が良い部分もあるように思えた(100分とかで良かったかな)。正直同じような事で何度も揉めるのは勿体なかった。
ただ、とにかく映像の力が弱い部分を遥かに超えてこちらを高く導いてくれる高揚感が他の作品よりずっと勝っている。タイプは違うが「トップガン マーヴェリック」に通じるものを感じました。
そこにちゃんとテーマとドラマが絡み合うように作れてるのが上手い。本作のテーマは「デジモン ラストエボリューション」と同じく思い出、或いは幼年期からの脱却とそれらが未来への道を拓いてくれるという点だろう。故にそんなのガン泣きするしかない案件である。しかも、これが家に帰ってもNetflixですぐ見直せるとか嬉しぃ〜!。
なにより私の嗜好として美味しそうなショタが出てくれてるだけで大感謝である。ロリが溢れている日本アニメ界だが、良いショタは本当に希少だからそれだけでも嬉しくなってしまう。もっとショタ好きのためのアニメ出来ないかなぁ〜。あと、このツンデレって釘宮さんじゃないのにめっちゃ聞き覚えあるなぁ〜って思ってたらプリキュアのシエルやってた時のトーンの水瀬さんか!とクレジット見てやっと得心しました。