てとてと さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
耽美ダークファンタジーバトルでBLブロマンス?対象視聴者には悪い作品ではないと思われるが、正直退屈
全24話。輪廻転生?繰り返して悪魔と戦う一族?で、切り札的能力者故に悪魔に狙われる少年と、彼を守る男や仲間たちの交流とか、悪魔とのバトルが描かれる。
【良い点】
ダークファンタジーで中二病的なバトルや状況の雰囲気は良さげ。
ストーリーや諸設定やキャラの立ち位置や関係性などは分かり難くはないので、見ていけば話は分かる。
祗王一族と悪魔(デュラス)の抗争関係の話は良くも悪くも大した内容はなく、美形キャラたちの交流ドラマの舞台装置な感じ。
美少年美青年たくさん。少数の女性キャラも割と可愛いのはポイント高い。
祗王側のフレンドリーな雰囲気の掛け合いや、ストイック系美青年ゼスなど華はある。
キャラドラマは主人公ユキにとって兄のように慕っているレイガと、悪魔でありながらユキを献身的に守るゼスを中心にブロマンスあり。
前世から続く因縁で守る誓いとか、悪魔に闇落ちしたけれどやっぱりユキ守りたい!などなど、あざとい展開見せる。
他にも祗王側の総帥?で力の代償で苦しみながら戦うタカシロと、彼に従う執事フユトキの関係も良かった。
キャラドラマが複数軸あるのは良い。
作画は良さげ。キャラデザは女性向けの美形な感じ。
声優陣が豪華。石田彰キャラが順当に裏切ったり。
【悪い点】
ストーリーが冗長でテンポが悪い。
というより本筋ストーリーが単純で24話費やす割に大した内容が無い。
悪魔側の襲撃で主人公側ピンチとか中盤盛り上がりそうな展開もあるが、対して盛り上がらず。
回想が多く、その回想で明かされた情報から対してドラマが盛り上がらず淡泊。
主人公含めて悪くはないキャラたちではあるが、なんというか、淡泊。
石田キャラ闇落ち裏切りでショック!→1話延々ウジヴシ→なんやかんやあって唐突に味方復帰とか、その間のドラマが全然見られなかったり。
消化不良なラストもイマイチ。
肝要なのはキャラドラマだけど、最初から関係性が決まっていて波乱や波が乏しい。
交流が丁寧に見えて、延々似たようなセリフややり取り繰り返している印象。
転生や前世設定からの、過去に傷持つ少年同士の交流、前世からの因縁や闇、能力者で迫害など、フルーツバスケットぽい雰囲気を少し感じるが、延々傷を舐めあっている感じで話が進まない。
バトルはそれっぽいがイマイチ。
あまり求めてない要素かもだけど、ここがイマイチなのも盛り上がりに欠く要因。
【総合評価】3~2点
こういうタイプの作品としては悪い内容ではないと思われ。
対象外であろう自分からすると退屈気味、24話視聴の価値は微妙。
評価は悪いわけではないので「普通」