シボ さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
千束とたきな二人の絆、その強さに心持ってかれました。
ある作戦での命令違反で秘密組織であるDAを追われることになった
少女、井ノ上たきな。
そんなたきなとコンビを組むことになった今は組織を抜けて
我が道を歩む歴代最強のリコリス錦木千束。
二人の出会い、絆を描いたオリジナル作品です。
組織内でしか自分の居場所がないとDAへの復帰を熱望するたきな。
3話良かったな~。
仲間を救うための行動を優先させることが出来た
たきなの心の優しさ、
そしてそんなたきなと出会えたことを何より喜ぶ千束。
抱きしめて
「私は君と会えて嬉しい! 嬉しい!嬉しい!」優しく抱き上げながら
たきなを諭す千束のシーンは素敵すぎなんです。
千束のダイレクトに心に訴えかけるような独特なセリフ回し。
CVの安済知佳さんの千束節!?がもう頭から離れなくなっちゃうくらい
魅力的でした。
千束とたきなの名バディー誕生ってなったこの模擬戦の回はカッコ良い
戦闘シーンも含めて何回も振りかえっちゃうくらい好きでした。
喫茶リコリコでの日常。
お姉さま的存在で、気怠そうだけど、締めるとこは決めるミズキ。
天才ハッカーで見た目幼女だけど、深い洞察力をもつクルミ。
独特な風貌で千束の父親的な存在の店長のミカ(48歳って!?)
千束の明るさでいつもドタバタで平和な日々で徐々に
たきなの心からの笑顔が増えてきてその可愛らしさに癒されます。
ヒロイン二人の魅力に比べて敵は真島をはじめ少々役不足に序盤は
感じてました。
そしてもう一人、ある意味恩人でもあり敵役でもある
千束に心臓を与えたアラン機関の吉松の立ち位置が中々理解出来なくて
引っかかったとこではあります。
まあ敵ってよりもこの作品は千束とたきなにどれだけハマれるかって
とこなんだって思います。
そんな意味では
与えられた大切な命、永遠ではなく限られた時間しか輝けない命について誰よりも執着があって大切にしてる千束が
たとえ敵であっても命を奪うことは許さない。
その人の時間を奪うこと許さないとする姿勢には共感出来ました。
たきなについても孤独だった自分に居場所を作ってくれて自分と出会えた事を嬉しいって言ってくれた
千束への一途でひたむきな想いが終始熱かったです。
終盤、吉松が仕掛けた罠による電波塔への突入回。
千束と連絡が取れないことを不審に思い、単独行動に出るたきな。
千束のぶれない姿に対して
たきなもひたむきさでは最初から変わらないんですよね。
大きく成長した、たきなはもう組織にあっても自ら判断できるようになってます。
(思えば最初から自己判断できる娘だったのかも・・・
DAを追われた理由からして独断の判断してたんですよね)
このヒロイン達に比べて終盤に来ても
心臓を自分に埋め込んでまで千束に実弾を撃たせよう、
人を殺させようとする吉松の執念、
意図が最後まで自分には理解出来ませんでした。
「心臓が逃げるー」吉松に銃を撃ち続ける血まみれのたきな。
千束が死ぬことだけは嫌だっ・・耐えられない。
そんなたきなの鬼気迫る叫びが胸にきちゃうこのシーンは
なんか熱くなって涙溢れてしまいました><!
今までがあってのたきなの姿、いつも必死でひたむきな彼女の姿に
こんなのもう千束の死なないハッピーエンドでないとちょっと
納得できないよ~~って思っちゃってる自分が・・。
そんなちょっと思い入れ多めで見守った最終回。
自分にとっては全てが満足の素敵な展開が待ってました!
クライマックスの真島との一騎打ち。
息を飲むアクションは最後の最後まで凄すぎなんです。
後半の真島は自ら語る通りすっかり千束への執着むき出しです。
思えばこの物語は吉松にしてもたきな、フキ、先生・・千束と関わった
敵、味方の多くが彼女の生き様、彼女存在そのものに大きく影響されてたんですよね。
死と隣り合わせの真島との戦闘中の会話劇、
アクションも凄いけどやっぱり千束のセリフは引き込まれますね。
ギリギリのところでのたきなの登場は分かってても上がるし
お互いのピンチには共に助けに来る名バディーっぷりが本当に最後の最後まで最高でした。
そして時を止める心臓と共に千束の命は・・・・
沖縄での再会からハワイでの再出発。
組織の責任はどうなったの?ってなるくらい変わらない世界では
ありましたけど、どうやってあの中を生き残ったんだ!?って
真島の姿があったり予定調和的なラストではありましたけど
なんか続きがあるかもって思わせてくれる自分にとっては最高の
エンディングでした。
楽しませてくれた本作は
音楽もOPもEd共に作品にピッタリでとっても良かった!
OP ClariSの「ALIVE」
千束とたきなの日常、可愛らしさいっぱいの演出が素敵で楽曲と
共に毎回これから始まるぞって楽しみでした。
たきなのおしりキックはホントある意味名シーンですよね。
ED さユり「花の塔」
導入のタラっ♪タラっ♪タラララ~ラ♪(って表現下手でスイマセン)
がいつもここぞって良いシーンと共に流れてくるのが快感でした。
特に後半の鬼気迫るシーンでのエンディングテーマへの流れは、
そうだよな~、ここでそう来るよね~って最高のタイミングだったと
思います。
歌詞も色々と想い巡る何度も聴きたくなる素敵な楽曲でした。
先がどうなるかドキドキのオリジナル作品、すっかり楽しませて
もらいました。