やまげん さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
普通の女性から見た戦時下の日本
原作漫画は読んでいない。
すずの声を担当した女優ののんの演技が、ぼーっとしているという、すずのキャラにぴったりですごく良かった。
絵柄は、キャラクターが等身低めに描かれていてかわいらしい。また、ちょっとした動きや表情もかわいらしく描かれていた。
劇伴は、物語の舞台が戦時下の日本であることを反映してか、音楽がかかる場面そのものが少なくて控えめだったと思うが、作品の雰囲気に合っていてよかったと思う。
物語は、戦時下の日本が舞台ではあるものの、戦争の悲惨さを伝えることが主眼という感じはしなかった。
戦時下の日本で生活する人たちを、1人の若い女性を主人公に据えて描いたという感じ。
{netabare}ちょっとよくわからなかったのが、玉音放送で日本の敗北を知ったあとにすずが気持ちをぶつけるシーン。
日本の敗北を聞いたあと、晴美の名を呼びながら泣いていた径子は、負けてしまったことで晴美が報われないという気持ちになり泣いていたのかなと思うのだが、すずも同じような気持ちを持ったのだろうか。
また、そのあとに「海の向こうから来た米や大豆で出来ているから暴力に屈しないといけないのか」と言うシーンがあったが、これに関しては全く意味がわからなかった。
どうやら原作からの改変もあったらしく、ウィキペディアを見たらけっこう詳しく書いてあったので少しは理解した。{/netabare}