えたんだーる さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アイドルのみでなくファンサイドが描かれた作品(9/22までキャストコメンタリー版最終話配信中)
前クールの『パリピ孔明』に続く、かみさんと観るアニメシリーズ。かみさんは原作漫画のファンなんですが私は未読です。
2022年夏クール作品ですが、全10話でもうこのレビューを書いている時点では最終回まで放送が終わっております。
何が「神」で何が「クズ」かっていう話は原作を読むなり本作をアニメで観るなりしてもらうとして、本作では主人公の仁淀ユウヤが所属する二人組の男性アイドルユニット「ZINGS(ジングス)」の活動は当然のこととしてZINGS、特に主人公の仁淀くんのファンを中心としたいわゆる「推し活(おしかつ)」が詳細に描かれる点が特徴的です。
男性アイドルアニメは苦手という向きにも『ヒロインたるもの』などとはまた別のベクトルで、コメディ作品として本作は楽しむことができると思います。
仁淀くんファン女性三人組を中心とするファンたちの狂態(?)や、この三人により居酒屋「豚貴族」で開かれるライブやイベント後の反省会(?)的な描写がかなり面白いです。
アイドルファンの行動を詳細に描く類型作品としては『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(略称: 推し武道)がありますが、あれは「ファン側のえりぴよがメインでアイドル側のChamJamの状況も描く」という感じだと思うので、ちょうど本作とは比重が逆転している感じになっているかと思います。
自身が熱心にアイドルを追いかけていたことはないのですが、イベントやグッズに関するファンの視点を疑似体験できるアニメとして大変楽しく観ることができました。
『パリピ孔明』に引き続きavex(エイベックス)がスポンサーに付いたこともあり楽曲面はかなり充実していますが、特にライブシーンなどで作画面ではかなり残念なことにはなっています。
頭を使う要素はないので、気楽に観られる作品としてはお勧めです。