九会 さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
量産型なろう展開は好きじゃないが、格上相手の戦闘や経験豊富なおじさん達が強いのは好感が持てる
小説家になろう原作
普段は無双&ハーレム系は見ないんですが、好きな声優さんが出ているので見ています。
このお話主人公が「戦闘狂」という設定なんですが、私の中で「戦闘狂」とは、「オラ、ワクワクしてきたぞ」と某人気漫画の主人公の如く格上相手に燃えるというイメージがあります。この作品の場合は、格上相手に対してはそんな感じで悪くないんですが、格下相手だとどうもイキリ感が出てしまうような気がします。訳あって召喚された勇者パーティと主人公1人が対峙する縛りプレイエピソードがあるのですが、どうにも主人公が強過ぎるような気がします。ソロプレイだと1人の敵を倒している間に数の利で別の敵から〇リホー(睡眠魔法)やザ〇(即死魔法)を食らっておしまいなんてざらではないですし、レベル差はあれど仮にも相手は勇者、4人相手であればもっと手に汗握るような展開が見れると思うんですよね。主人公の戦い方に工夫が見られるのは良いのですが、終始余裕なのは俺TUEEEEという感じであんまり好きじゃありませんでした。勇者に戦い方を教える展開を描くにして実は5分の4ぐらいHPが吹っ飛んでいた危うい戦いだったみたいの方がギリギリの戦いを好む戦闘狂という感じで面白かったと思います。縛りプレイをして尚も余裕を持って勝てる相手に勝っても戦闘狂という感じはしないですし、格下と戦うより格上と戦う方が間違いなく展開としても面白いと思います。個人的には強くなった勇者パーティと肩を並べて戦う展開があるとこの回の意味もあると思うので原作とかであると嬉しいですね。
その他ではお決まりのかませ冒険者や馬鹿貴族、奴隷のヒロインゲットだぜ!展開は好きじゃありませんでしたが、登場時点では格上のジェラール(黒騎士)やギルド長のおじ様(CV大塚芳忠)、ビクトール(悪魔)の描き方は好きです。 亀の甲より年の功という言葉がございますように、私はどうせファンタジーの世界なら経験豊富なおじさんキャラはもっと活躍してもいいと思っています。なんならリゼロのヴィルヘルムさんぐらい活躍してもいいと思っています(全盛期はもっと凄かったみたいな設定も浪漫があって好きです)
作画に関しては主人公の顔が安定しないような気がします。ヒロインはあんまり崩れている感じはしないので、書きづらいのかなと思ったり。楽曲はOPは人気ボカロP作曲の曲、EDの方はこの作品に合っているかと聞かれると否ですが、しっとりしていて個人的には好きです。歌っている声優さんもお上手な方ですしね。
総評としてはレビュータイトルにつけた量産型なろう(他を下げて主人公上げなど)展開はあんまり好きじゃないですが、強敵相手の戦闘などは嫌いではない作品かなと思います。題材が戦闘がテーマにある作品なので伸び代がありそうな雰囲気は感じました。