退会済のユーザー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
創造物・エンタメの新たな可能性を魅せてくれる嬉しい逸品
2022年4月~。原作︰遠藤達哉(少年ジャンプ+連載作品)。
制作︰WITSTUDIO、CloverWorks。
異色系ホームコメディ。全話視聴済。原作未読。
【まえがき】
不思議で斬新なキャラ、ストーリー設定、愉快で心温まる展開に驚き大いに笑える。ジャンプ連載中の超人気作とはいえ、こうした創造物を生み出す力にとても惹かれる。そして、声優陣の豪華さ!
江口さん、早見さん、そしてアーニャを神にした天才種崎さん他。時代に刻まれる作品としての可能性を感じる。純粋に楽しめる逸品。
【本編・みどころなど】
時代は第二次世界大戦後の1960年~70年代頃?。未だ東西は二分されている世界。
西側組織の敏腕エージェント黄昏は、戦争を画策する東側 首謀者ドノバン・デズモンドの目論見を阻止すべく、オペレーション梟 ストリクスを遂行する。彼の息子が通う名門イーデン校に子供を入学させ、ドノバンの息子と懇意となり懇親会に出席し情報を入手及び戦争の阻止が課せられるのだが...。
7日で子供が作れるかい!!
●主な登場人物
・ロイド・フォージャー。職業︰超敏腕スパイ(コードネーム︰黄昏)。表の顔︰精神科医。
・ヨル・フォージャー。職業︰殺し屋(暗殺者組織︰ガーデン所属。コードネーム︰いばら姫。悪いやつしか殺りません)
表の顔︰バーリントン市役所の事務員。色々とお茶目で天然。リンゴが好き。虫が嫌い。美女。掃除は得意だが料理は苦手。
・アーニャ・フォージャー。職業︰子供。能力︰エスパー(テレパシー)。人や生き物の心を読める。ある研究所の実験で被検体007として能力を発現する。しかし勉強ばかりの毎日に嫌気がさして逃亡。能力を隠し施設や里親先を点々としていた。
先ずは家族を作り、名門イーデン校にに子供を入学させ、懇親会に顔を出すだろうドノバンの野望を阻止すること。しかし、それは摩訶不思議な家族となる。
孤児院で一番頭が良いと紹介されたアーニャ。アーニャは黄昏の心を読んで気に入られ父ゲット。心は読めるが、まだまだ子供。
冒険大好きアーニャはやらかしまくるが、「アーニャを知ると世界が平和に」?!。本当かよ?!
アーニャの可愛さポイントは髪の色がハイトーンのペールピンク。鬼の角の様なのは髪飾り。ビビットな色と黒の髪飾りのコントラストが可愛らしさを引き立ててる。独特な話し方、たまに悪い子の顔になるのもチャームポイント?!。
強制的にお留守番させられ、父の隠し持った道具を漁り、無線機発見!!。平分で「黄昏参上!!鬼さんこちら」とか。
バカなのかすげーのか判らん!!
心読めるから、父嘘つきなのすぐ分かる。でも、父、アーニャ守ってくれるから好き。
アーニャの服を作りに行った店で、ヨルと出会う。アーニャはヨルの心の声を聞き、殺し屋だと知ってしまう!!
わくわくすなっ(笑)
ヨルは黄昏に同僚の自宅のパーティに同伴をお願いする。代わりにアーニャの母親役を引き受ける。
黄昏がパーティに血まみれで登場したり、敵に追われて戦ったり、随所で良い人名言連発する黄昏、ヨル、アーニャ。観てね♪
黄昏は、戦争阻止の為に家族を作り未経験の出来事の連発に悪戦苦闘しつつ、随所で魅せる笑いとアクションと言葉の巧みさ。盛り上がります。
印象的なのは、イーデン校の面接シーン。
アーニャは今の母と前の母とどちらが好きかと問われる。子供にとって酷で辛い質問。涙が溢れるアーニャ。キレそうなヨル。キレた黄昏は蚊がいた、とテーブルを叩き割る。そして「子供の気持ちを軽んじるのが貴校の教育理念なら選ぶ学校を間違えた」と...。
黄昏が任務より父を優先した瞬間。それはアーニャに「ずっと一緒がいい」と言われたから...。
偽りの家族は夫々が、何だか心地よいと感じ始め、ひとつ屋根の下で暮らす事に自分を見出し始める。
物語が泥臭く成らないのは、彼ら家族は悪いやつしかやっつけないから...。
何周かして、この物語の面白さはなんだろって考えたが、私の知識や経験値では物語の本当の面白さを語れない...。
アーニャは可愛いけど、キャラとして可愛さだけではなくて、例え血が繋がっていない偽りの家族でも、アーニャを守り可愛がってくれる父と母が居る。それは籠の鳥だったアーニャにとっての初めての幸せで、初めて自分の能力が人の役にたつと知ったから。
父 黄昏は言う「世の中の多くの家庭でも、皆、演じて生活してるのかなと。理想を追求して努力することは素晴らしい。でもそれに縛られては上手く行かない。だからヨルさんはそのままでいて下さい。笑顔でいてくれたらアーニャも喜びます」と。
任務と家族の天秤...。結婚1周年。アーニャ帰還。父と母仲良し。素敵なシーン。
学校のイベントとか、アーニャ人命救助とかも描かれるけど、それは物語の流れ的に必要だからだろう。面白いので観てね♪
多分...1期のポイントはこれなのかと...。
黄昏の目的が「子供の泣かない世界を作ること」だからスパイになったと...。
続きわくわく♪
【あとがき】
OP曲 「ミックスナッツ」。歌唱︰Official髭男dism。作詞・作曲︰藤原聡。編曲︰Official髭男dism。
ED曲「喜劇」。歌唱︰星野源。作詞・作曲・編曲︰星野源。
1期だけでも十分楽しめるが、本作の面白さはこれからだろう。戦争阻止の任務、家族の平和...色々あってもHappyENDがいいなぁ。