イツキ さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
豪華キャスト…だが、ストーリーがやや残念
『神の光』と呼ばれる特殊な能力を持つ主人公・夕月(ユキ)が、前世より強い縁で結ばれている悪魔・ルカや、『戒めの手』(ツヴァイルト)と呼ばれる仲間たちと共に、敵対する悪魔(デュラス)たちと戦いながら、千年以上前から続く因縁に決着をつけようとする物語。
主要人物すべてが、豪華声優陣によって構成されているだけに、物語の構成や人間関係の薄っぺらさに残念さを感じ得ない。プロットは、ファンタジー要素をふんだんに盛り込んだ壮大な物語にも関わらず、2クール全24話という長さながら、そのプロットの可能性を生かし切れておらず、やや不完全燃焼。結局、何故夕月が悪魔たちに狙われているのか、アンタゴニストの動機がはっきりしないまま結末を迎えてしまうのも、本作の魅力を半減させているところと言える。
また、夕月とルカや『戒めの手』たちの関係性も、後者が何の疑問や反発もなく前者に服従している様も、いくら前世からの縁があれども、あまり現実的とは言えない。
とまぁ、かなり辛口で述べたが、作画やキャストはなかなか良い。
余談だが、この作品のキャラクター達には、皆個性的な名前と漢字がつけられている。ぜひご堪能あれ。