てとてと さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
本編よりもアインとツヴァイのドラマとしては完成度が高いOVA
記憶を奪われ暗殺者として戦う少年少女の切ないボーイミーツガール、ガンアクション。
ニトロプラスのアダルトゲーム原作でOVA全3話の90分弱。
※作品データベースのレビューを一部修正
【良い点】
本編の前半部分を再編集、後半迷走しがちだった本編よりも見所がしっかりしている。
悲劇的な状況設定から、主人公とヒロインが血と硝煙に塗れながら絆を深めていく、あざとい切なさ。
洗脳され過去を奪われ、殺人人形にされているヒロイン・アインが、主人公ツヴァイとの交流と残酷な展開の果て…ラストが切ない。
ガンガン射殺しまくるスタイリッシュなガンアクションも外連味十分。
全3話で無駄なく纏まっていてテンポは悪くない。
全26話の「ファントム レクイエム・フォー・ザ・ファントム」より、短い時間で集中して楽しめる。
アインの記憶の断片や、ツヴァイとのデートでプレゼントされたペンダントなどであざとく伏線があり、ラストの切なさに繋げている。
アインちゃん可愛い。
1話ではツヴァイの目の前で平然と着替えていた→
2話デートを経て、着替えるから出て行けと羞恥見せる、さりげなく人間らしさ取り戻す描写が上手い。
冷酷な殺人人形だった彼女が、彼から貰ったペンダントに固執して負傷してしまうシーンも分かり易くロマンス感。
【悪い点】
尺不足。交流も2話のデート回は悪くはないものの、物足りない。
掘り下げの丁寧さは期待できず、淡白な印象。
ガンアクションは雑魚相手に無双するのがやや単調。
主人公ピンチ→雑魚が獲物を前に舌なめずりしてる間に逆転のパターン多いのも微妙。
【総合評価】6点
3話しかなく物足りなさもあるが、26話の本編よりも分かり易くて一長一短。
評価は「良い」