タイラーオースティン さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
24時間テレビの手塚作品ではこれが一番かな
主人公のリョウとバギの絆はよく掘り下げられておりました。職業柄多忙だった両親から十分な愛情を注がれなかったリョウにとってバギの存在は大きかったでしょう。
わりと詰め込みすぎが多い手塚作品ですが、本作は比較的一本のストーリーになっていて、その中で人間の浅はかさとか愚かさを描いており、考えさせられるものがありました。
また、母親の死を機に主人公とバギは対立し、クライマックスで荒野での決闘になってしまうのですが、復讐の対象だったバギが実はリョウの誤解であったのを寸前まで上手く明らかにしなかった事で悲劇を引き立たせており、それだけにラストでのちょっとしたどんでん返しは希望を感じさせるものがありましたね。