ようす さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
与えられた人生に従うことが幸せか、運命に抗う苦しみの先が幸せか。
週刊少年ジャンプで連載されていた漫画が原作の作品。
原作は途中まで読んでいました。
少なくとも1期の内容部分は原作既読だったのですが、それでも続きが気になる引きのうまさに、あっという間に見てしまいました。
1期は全12話です。
● ストーリー
ここは子どもたちと一人の“ママ”が暮らすハウス。
子どもたちが仲良く助け合いながら、本物の家族のように暮らしていた。
最年長のエマ(♀)はみんなが大好き。
ここでの暮らしがとても幸せ。
いつまでもここにいたい。だけど、子どもたちは6歳から12歳の間にハウスを出る決まりになっていた。
ハウスを出ることが決まったコニーの忘れ物を届けようと、
近づいてはいけないと言われている門へ向かったエマとノーマン(♂)。
そこで見たのは衝撃的な場面。
自分たちは“鬼”の“食肉”として育てられているのだと知る。
このままでは家族のみんなが危ないと、エマはノーマンと共にハウスからの脱獄計画を立て始める。
1期は、今まで幸せな場所だと思っていたハウスの正体を知ったエマとノーマンが、ハウスからの脱獄を計画するお話です。
ハウスには38人の子どもたちがいる。
38人全員を連れ出してハウスから逃げる計画。
同じ最年長のレイ(♂)など、他の子ども達を仲間に引き入れながら、脱獄計画を立てるも、
彼らの前に立ちはだかるのは、院のシスターであり、
エマたちも大好きだった“ママ”。
脱獄をするとして、
どこから逃げるのか、どうやって逃げるのか、
ママの目をどうやってすり抜けるのか、
幼い子どもたちをどうやって連れていくのか、
などなど、問題は山積み。
それらをママにバレないように準備しなければならない。
普通の会話のやり取りさえドキドキする、
緊張感がたまらない。
1話見たら止められない作品です。
原作読んでストーリー知ってるのに、
毎回続きが気になっていました。笑
展開は超面白いです。
物語の構成が抜群に面白かったのでしょう。
挫折やミスリードの取り入れ方もうまい。
どうなるの?どうするの?が最終話まで止まりませんでした。
気になることが多すぎる!
引き込みがすごくて、食い入るように見てしまう。
そして続きが気になる毎話の引きがうますぎました!
● キャラクター
最年長は3人。
明るく運動神経抜群なエマ、
頭脳明晰なノーマン、
頭の回転が速く冷静なレイ。
初めはこの3人で計画が進んでいきます。
現実的に堅実に確実に、
作戦を考えていくのがノーマンとレイ、
行き詰ったときにも諦め悪く、
自分の心にまっすぐ突き進んでいくのがエマ。
この3人のバランスが好きでした♪
お互いのことを信頼し合っていて、大好きな存在。
最後の最後まで、エマをはじめとするキャラクター全員がこちらの予想を超える行動や作戦を見せてくれ、驚かされました。
そういうところにわくわくした^^
アニメのキャラデザも好みでした。
● 音楽
【 OP「Touch off」/ UVERworld 】
今までUVERworldを聴かず嫌いしてたのですが、
このOPかっこよくて好きでした。
映像もよく動いていて、
かっこよかったです。
【 1~ 8話ED「絶対絶命」/ Cö shu Nie 】
【 9~11話ED「Lamp」/ Cö shu Nie 】
こちらもかっこいいEDですね。
私は「Lamp」の方が好みでした。
どちらも好きな曲なのですが、
印象としてはいまひとつ残らないのがなぜなんだ…。
● まとめ
キリのいいところまで描いて、
きれいにまとまっていました。
面白かったです。
不可能に思える脱走計画をどのように成し遂げるのか、
全てにおいて相手の方が上の絶望的な状況をどう打破できるのか、
とにかく続きが気になってわくわくしました。
原作を読んでいなければきっと絶賛していたでしょう。
でもそれができないのは、私にとってはこの続きが心配だからです。
原作を読んでいた時にはこの後の展開が面白いと思えなくて読まなくなってしまったんですよね^^;
なのでこの作品に対して私は“名作になり損ねた名作”という印象が強いのです。1期の脱獄編の流れが抜群に面白かっただけに。
アニメではどうでしょう?
先入観はできるだけ捨てて、
楽しめたらいいなと期待しています。