tinzei さんの感想・評価

2.7
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態：観終わった

マトリの特徴を活かして欲しかった

女性向けノベルゲームアプリをアニメ化した作品で、簡単に言えば既存の乙女系に麻薬絡みのサスペンス要素を追加した作品。


ノベルゲームのアニメ化作品は個別ルートをそのまま描くか、あえて誰ともくっつかせずストーリーを中心に描く２パターンがあるけどこの作品は後者。ただこの作品の場合、カップリング以前にキャラが多すぎてメインのキャラを定めるのすらできないから後者になったのは仕方ない気もする。


乙女作品としては合格点でも一つのサスペンス作品としては微妙。
もっとマトリらしく１～２話完結で捜査をするのかと思ったら１個の大きな事件解決のために一癖もふた癖もあるメンバーを勧誘する話がメインで、多少陰謀や黒幕もあるけど、一般的なサスペンス作品に比べると物足りなかった。
それにマトリが主人公なら麻薬の名前とか摘発現場を描いて欲しかったけど、おそらくこの作品にとってマトリはただの追加要素で一番大事なのは主人公が男と仲良くなることだから、捜査を詳しく描かれることは無かった。


他の乙女系作品と同じで女性キャラは主人公だけ。それ自体は構わないんだけど男性キャラが多すぎる。個別で対話していく九条家やREVELや都築兄弟は良いけど、最初から主人公の仲間だったマトリメンバーに関しては１話で一気に出てくるというのもあるけど青山(CV:杉田)と科学者(CV:花江)以外覚えられなかった。
キャラが多いから当然声優も多いけど、メンツはこういう作品“らしい”人選で知名度も高い人ばかり。原作アプリを作った会社はよっぽどお金があるんだろうなと思ったらよく知らない日本の会社だった。


九条家を巡る陰謀や組織内の内輪もめがあったのは良かったけど、個人的には刑事ドラマであるようなサスペンスを期待してたから少しガッカリ。元々がそういうアプリなんだから期待した方がバカなんだけど、それにしたってもう少しマトリの特徴を活かして欲しかった。


思わせぶりな最後だけど、このアニメの話題性や今の原作アプリ人気を考えると２期はなさそう。
それと物語には関係ないけど、ED歌ってるの松任谷由実かと思った(笑)


自分用
１→スタンド設立、主人公が船上パーティーの騒動で刑事に認められる
２→桧山以外のrevelのメンバーと仲良くなる
３→都築兄弟を説得。候補者がある事件と関わってることを知る
４→都築弟に口説かれる。都築兄がある事件の参考人として捕まる
５→スタンドから追い出される泉。青山や他のマトリたちと１６年前の薬物事件や謎の九条家を追う
６→パレードの警護。九条の人間と関わり。スタンドのスカウト業務復帰
７→九条家をスカウトしに行く。再び九条家訪問使用人たちから情報を得る
８→九条家使用人宮瀬を仲間にする。名無し事件の被害者判明
９→スタンド指揮官から事件の概要を聞く。犯人は伊田という刑事
１０→都築兄の聴取を担当、九条に直接会うが手がかりを得ず
１１→九条と桧山の取引現場を抑える。九条がハメられ逮捕される
１２→犯人は宮瀬、九条家への復讐が目的だったが失敗し逃走