takato さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
能登さんが遂にラスボス候補かぁ…。嫌いじゃないけど、みんなで会議した感。
話題沸騰の水星の魔女ですが、私としては嫌いじゃないが大好きでもないくらの微妙な温度です。「こんなのガンダムじゃない!」とか言われるとイラッとして擁護したくなるが、そこまで大期待はできないかぁ。
今回はバンダイが社運を賭けて盛り上げんとしてる感が伝わってくるし、「ギアス」の大河内さんだけのことはあるキャッチーで次への引きが強いように作られてるのはよくわかる(私はギアスはイマイチ派です)。
しかし、それは一人の作家の歪んでいても強烈な作家の止むに止まれぬ想いのものというより(富野ガンダムやウテナのような)、みんなで会議してウケるように決めた感じでどうにも煮え切れないとこがある。あと、おそらく2クール作品ということもあって余裕を持ってゆったりと物語を展開できないのも厳しいところなのかも。
それがあったらもっとじっくり学園生活での青春を描きつつ、裏で進行するダークな話も進められ、背景の社会事情やキャラの魅力も説明的になりすぎずに掘り下げられる構成になったかもなぁ…と思ってしまう。もっと「ステルヴィア」して欲しかったかな。あっちも後半はダーク気味だし。
それでも終盤の11、12話はちゃんと盛り上がる展開で次章へ!、になったのは幸いである。ただ、お父ちゃんたち実はちゃんと子供の事を想ってました…を急に出すのはどうかなぁ?。個人的には、11話のラストの方でミオミオが想いをスレッタにぶちまけるシーンが一番グッときた。
12話ラストのアレは、正直もっとギャア〜な展開を予想してたから正直そこまでくらわなかったかな(スレッタはガンダムを操縦するデバイスor人形であるとが判明。テロリストだけじゃなくあれやこれも大虐殺くらいあるかと)。能登さんの言葉でスレッタが一線を超える描写も、もっと「く、狂ってとる…」感が欲しかった。グエル君のアレもそんな偶発事故な感じじゃなくねぇ。
総論としては今後も気になるけど、果たして展開が気になるのと面白いのは同じことなのか少々疑問に思える。浦沢さんの「モンスター」以降の作品とかもだが、連載で続きが気になるように引っ張ったは良いが、最終的な着地点を見るとアレ?ってなっちゃうパターンに陥らないといいけど。興味の持続より、全体の完成度の方が個人的には大切かなぁ。