ato00 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
心が震える戦争アニメ
がっつり戦争物アニメです。
自分の苦手な分野だけど、白髪の超美少女に惹かれて視聴しました。
敵はギアーデ帝国の無人機レギオン。
立ち向かうは、サンマグノリア共和国で迫害されている86の若者たち。
彼らが無人機とされているジャガーノートに乗り戦うところが味噌。
壁の内側の共和国人との対比が、現代の社会問題を彷彿とさせます。
ヒロインの白髪美少女レーナは壁の中の有能な司令官です。
マジメを絵に描いた人で、任務に忠実。
しかし、86の人々を使い捨てにする共和国の方針に反感をもっています。
だから、事ある毎に孤立します。
物語は彼女と86の戦闘員スピアヘッドとの関係を中心に進行します。
絶望感が漂う戦い。
でも、日常では明るく振舞う。
そのギャップに胸が締め付けられます。
主人公はスピアヘッドの隊長シン。
その落ちついた大人の話し方から芯の強さ伺うことが出来ます。
通信越しの会話のみのレーナとシン。
そのやりとりは暖かくも悲壮感を感じました。
惹きが強い構成だから、あっと言う間に観ることができます。
それに視点転換が巧く、同じシーンを壁の内外で見せてくる。
レーナサイドとシンサイドの心の動きが明瞭で、物語に入り込みやすいです。
全23話の11話で一旦終了。
{netabare}救いのない終わり方で締めた1クール目。
しかし、戦場を見つめるレーナの精悍な表情に未来へ向けての強い意志を感じました。{/netabare}
次クールにかけて物語が加速しそうです。