tinzei さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
ツンデレなヒロインと素直になれない主人公の絡みは・・・・・
新房の初監督作品で新房らしさが垣間見える作品。ただシャフ度とか下からのアングルはその後の作品にも通じるものがあるけど、他の新房作品を観ると少し物足りなさを感じる。描き方だけなら制作陣は全く違うけど『屍姫』に似てる気がする。
簡単に言うなら「シリアス寄りのラブコメ」。ラブコメっぽく耕平と葉月がイチャつく場面も多いけど、耕平が葉月を叱ったり葉月を取り戻しに来た吸血鬼と戦う場面はシリアス。
当時このアニメをやってるときは原作も終わってないからアニメオリジナルで終わらせているけど、そのせいか少し中途半端な終わり方をしている。
本来の目的であるはずの母親探しも何で死んだのか不明なままだし、祖父が探していた耕平の母親の手がかりも何も得られずに終わっている。
ラブコメを求めてこの作品を観てるわけではないから配分としては申し分ないんだけど、上でも言った通り中途半端な終わり方をしているからハッキリ言って消化不良。それとツンデレなヒロインと素直になれない主人公の絡みは今の時代から観るとイライラするから戦闘以外のシリアスパート(葉月が安西を操ったりする、など)は観てられなかった。
多少なりともエロいシーンがあるのならオススメもできるんだけどそういうのもないし、演出以外の特徴といえば『BLEACH』っぽさを感じるBGMくらいだから正直観る価値はない。
【各話あらすじ】
1→写真家の耕平がドイツの古城で葉月を見掛ける。従兄のセイジと同僚の安西に唆されて中に入るが葉月の世話役ビゴーに襲われる。セイジが戦ってる間に葉月は耕平を噛む。
2→葉月に噛まれるが耕平は支配されず。耕平は葉月に頼まれ世話役の攻撃を受けながらも彼女を古城に縛る水晶を破壊する。葉月も消え耕平たちは日本に帰るが何と葉月は家にいた。
3→葉月は離れ離れになった母親を捜しに日本へ来ていた。耕平は死んだ自分の母親の関係から葉月に酷いことを言ってしまう。耕平は思い直し葉月を迎えに行き一緒に母親がいるとこへ行く。そこで母親の霊体と会話しいずれ会う約束をする。
4→葉月は母の使い魔ハイジとともにしばらく耕平の家にいる。だがそんな葉月を監視する女がいた。ある満月の夜、血を欲した葉月は耕平に拒否され不良を狙うが耕平が邪魔をして不良と喧嘩になり傷つく。葉月は怒り不良たちに能力を使うが、そこに例の女が現れる。
5→その女エルフリーデは葉月をルナと呼び城に連れ戻しに来た吸血鬼だった。エルフリーデは使い魔で葉月を弄ぶが使い魔が寝ている耕平に触れた瞬間消し飛ぶ。エルフリーデはすぐに去るが、今度は店に現れ葉月を挑発する。だがエルフリーデの目的は耕平が吸血鬼の支配を受けないアマラーミアかどうか確かめることだった。
6→京都の御堂本家に来てセイジと耕平の婚約者姉妹に出会う。祖父とセイジは実は母静流の式神だったハイジを死なせないため主を葉月にする。静流は死んでおらず行方不明が真相だった。耕平はエルフリーデと接触し血を吸われ、葉月は勘違いから婚約者姉妹に襲われる。日光を浴びそうになるが人型になったハイジが守る。
7→葉月はエルフリーデから耕平が吸血鬼の恋人アマラーミアだと聞かされる。葉月はベッドが欲しくなり安西を邪眼で買わせる。しかしそれを耕平に怒られてしまう。安西に正直に話して許しをもらい耕平と仲直りする。
8→エルフリーデの主キンケル伯爵が来る。葉月はたまたま母を見つけ追いかけてしまう。しかし耕平たちの前に母親の霊体が現れあれは偽物で自分は既に死んでいることを話す。耕平と祖父は葉月を攫ったキンケル伯爵がいる場所へ乗り込む。耕平は生き返ったビゴーに追いかけられ祖父はエルフリーデと戦う。しかしエルフリーデが耕平の体質を利用してビゴーを倒す。そして新たに耕平の血を吸う。
9→エルフリーデは耕平の血でキンケルに逆らうことでができる。エルフリーデと祖父がキンケルと戦う間に耕平が葉月を助けようとする。祖父はキンケルに娘静流のことを聞くが思い出したくないと拒否される。二人を倒したキンケルは耕平の存在を知りルナになった葉月に攻撃させる。しかし耕平の血で葉月に戻り状況に慌てる。そこにセイジと祖父が現れキンケルを退けるが耕平の能力を知られた上に耕平は重傷になる。
10→耕平が生死を彷徨う。葉月は心配して耕平の病院へ来て婚約者姉妹と会う。しかしイラ立つセイジに追い出されてしまう。セイジたちは耕平の死相を取り払おうとするが失敗、しかし葉月が自分の生命エネルギーを与え耕平復活。一方キンケルは攫ったエルフリーデを再度支配しようとしていた。
11→婚約者姉妹が帰れなくなり家に泊まる。いがみ合っていたが入院中の祖父の見舞いに行く。しかし祖父の容体が急変し葉月は昼間にセイジを呼びに行く。しかし実は祖父の狂言で美人看護師に会いたいだけだった。その後婚約者姉妹は京都に帰る。
12→家にキンケルに操られた編集長が来て祖父を攫ったと言う。キンケルの招待状をもとに葉月と母がかつて住んでいた家へ向かう。そこで操られた安西と会いキンケルに怒る。キンケルはセイジと葉月&耕平を分断させ相討ちを狙うが失敗、葉月が耕平の血を吸い持ってきた十字架やニンニクで巨大な十字架を作りキンケルを倒す。耕平は外に縛られた祖父を助けに行くが葉月とセイジが救出したエルフリーデがキンケルはデイウォーカーだと言う。
13→キンケルは耕平を殺そうとする、しかし祖父が目を覚まし耕平を助ける。キンケルは葉月とエルフリーデを渡せば他は助けると提案し時間を与える。全員で相談する。耕平が一人でキンケルに会いあえて身を晒す、そこを祖父とセイジが術で金属片をバラまきキンケルの光の屈折を利用した不可視化を解き、最後はエルフリーデが止めを刺す。しかし深手を負わせることには成功したが止めはさせず。葉月は耕平と二人っきりでキンケルが逃げ込んだ先へ行き止めを刺そうとする。しかしキンケルは深手を負っておらず、あえて二人っきりにすることで葉月に絶望を与えようとする。日光の中で耕平を殺そうとするが葉月は日光を恐れずキンケルは刺され最後はキンケルを父さんと呼んだエルフリーデにやられる。
14→葉月が同族殺しの罪悪感からルナと混ざってしまう。実はルナは葉月の父親が入れた人格だった。さらにルナは完璧なデイウォーカーであることが分かり他の吸血鬼に狙われる可能性もある。そんな中、耕平の一言でルナを怒らせてしまう。
15→朝から口も聞かない二人。ルナはエルフリーデの入れ知恵で新たなしもべを捜そうとする。耕平は自分にとって葉月がどういう存在か考え葉月を迎えに行く。葉月は完全にルナに支配され新たな下僕を得ようとしていたが耕平が止め自分の血を吸わせる。次の日人格は葉月に戻っていた。新たに葉月を連れ戻そうとする者が出現。
16→新たな敵まりおが占い師のもとへ行き葉月の行方を聞く。平和な日々を過ごす葉月は饅頭を取ったカラスと戦う。耕平は葉月が長時間気配を消せる能力を使わせ被写体として撮影する。しかしそれが安西の目に留まり雑誌に載ってしまう。その雑誌をまりおが見つける。
17→耕平は祖父に術を学ぼうとするが断られ独学で学ぼうとするが失敗する。エルフリーデが祖父に自分生い立ちを話し、祖父はエルフリーデを慰める。祖父は耕平に術を習いたいのならある者を訪ねよと言うが直後まりおが襲ってくる。エルフリーデと祖父は耕平たちを逃がすがまりおに捕まり最後はまりおを言えに閉じ込め自分達ごと燃やす。
18→8ヶ月後、葉月は山奥で婚約者姉妹とともに御堂ヤヨイのもとにいた。すっかり元気になり月に一度の耕平に会える日になる。しかし耕平をさがす時に妖怪に襲われる。しかし術を身に着けた耕平が見事追い払う、実はその妖怪はヤヨイの命令で婚約者妹が放った試練だった。一方かつての家の焼け跡をアルトという少女と従者二人が見分をしていた。
19→葉月は耕平の血を吸うがその様子を見ていた耕平の婚約者薫が猫耳で誘惑する。一方アルトと従者二人が山に侵入しヤヨイは二人に気付かれず迎撃へ向かう。従者の一人ジェダがハイジとヤヨイではない術者と戦うがヤヨイの術で入口へ戻される。葉月は耕平との離れ離れに耐えられなくなってきていたが耕平がもう少し待ってくれと説得する。
20→耕平は修行を再び始めるがジェダと戦った術者のせいで崖下に落ちる。一方セイジが戻ってきてヤヨイと耕平に伝言を持ってきていた。術者は耕平に発破をかけるがそこにもう一人の従者バルガスが現れる。術者は耕平を見捨てるがアルトが耕平を気に入り血を吸う。その悲鳴に気付いた葉月はヤヨイの制止を振り切り耕平の元へ向かう。
21→葉月と婚約者姉はバルガスと遭遇し戦闘になるがヤヨイのおかげで助かる。一方耕平はアルトに遊ばれる。ついにアルトと葉月が出会い、アルトが葉月の異母妹だと分かる。アルトは葉月を守ろうとする耕平に嫉妬し攻撃を仕掛けるが耕平が能力を発動させアルトを気絶させる。すると後ろからジェダが現れセイジを吹き飛ばし婚約者姉を攫って行く。
22→ヤヨイと術者は耕平の本来の能力を解く決断をする。妖に疎いと思われていた耕平は実はその逆で浄眼という言葉だけで妖を払える特殊な能力を持っていた。だがその力で妖に狙われることを恐れた一族により封印されていた。能力を目覚めさせヤヨイや婚約者妹と修行するが葉月とは面会謝絶だった。だが葉月と耕平が約束を破り会ってしまう。しかし耕平は葉月を見て恐れおののく。
23→浄眼のせいで吸血鬼の宿命まで見えてしまい耕平は正気を保てなくなる。一方アルトの部下ジェダはセイジを操り情報を手に入れ単独行動に出る。傷つく葉月にセイジは追い打ちをかける。そこにジェダやヤヨイが現れ戦闘になる。葉月を力を出すため耕平の血を吸いに行くが耕平は怯えたままだった。ジェダはセイジを裏切らせヤヨイや術者たちを捕らえる。葉月はそれを知り皆を助けるために吸血鬼たちのもとへ戻ることを決意する。
24→葉月が戻りたいと願うと城が現れる。その中でジェダは葉月をルナに戻す作業を始めるがヤヨイや祖父だった術者たちと一緒に葉月を取り戻すため戦う。アルトは葉月の優しさや婚約者姉の言葉で心が揺らぐがその時ジェダの攻撃がアルトに向かいバルガスが庇って死んでしまう。婚約者姉はアルトを連れて逃げるがセイジが立ちはだかる。しかしセイジは自力で洗脳を解いておりアルトたちを助ける。葉月はジェダによってルナに戻されそうになるが吹っ切れた耕平が現れ葉月助けジェダを追い払う。
25→全てが終わり店も元通りになり平和に暮らしていた葉月たち。セイジが戦いの後、いなくなったアルトを探し出し葉月たちのもとへ連れてくる。葉月は姉としてアルトと接しアルトも心を開いていく。耕平はいい機会と葉月に母が既にしんでいることを教える。涙を浮かべる葉月だったが耕平の血を吸い平常心に戻り、耕平たちとの日常を過ごす。
26→いつのまにか家が海の上に浮かんでいた。その間、祖父が魚を釣ってきて食いつないでいたがセイジは冷静を失っていた。アルトはつまらないと言いハイジをイジメたりしまいには浮かせていた栓を抜いてしまう。家は沈みかけるが何とか立ち直る。皆はその時栓を持っていた葉月を疑うが葉月はアルトを庇い自分が犯人だと言う。だが結局はアルトのせいとばれ疑ったことを葉月に謝り、アルトも葉月に謝る。しかしアルトは栓を持っており、家は沈む。