ひろぞう さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
作品性は高く評価できる物の、差別用語として定着させたのは、この後の社会の爆弾化している
サイコパス
これは虚淵玄が世の中に広く浸透させてしまった言葉だが
今の多用されている、常用語になってしまったのは。当人自身も不本意であろう
自称識者から一般層まで多用されている現在の状況には、個人的にはある種の危険さを強く感じる
どこに危険さを感じるかというと、戦前戦中多用された「大和魂」並に使用者にとって有利な言葉と化しているから
どちらにもいえるんだが、はっきり言えば意味曖昧語でしょ
ただどちらも強い意味を持っている「と思われている、誰にも明確な定義なんて不可能」
使用者の用法によって、この一言を持って他者に対する、いかなる権利の蹂躙、剥奪も可能、生殺与奪権が発生しかねない
だから俺はネトウヨとかパヨクの用法にも断固反対側で
国粋も極左もいかなる原理主義も大嫌いだよ
ただネトウヨ、パヨクのレッテル張りをしただけで、何の論理批判せずにその人間のすべてを否定できてしまう、現状に対して危険さを感じているからこの言葉が嫌いで
その上位互換として「大和魂」だの「サイコパス」という言葉ができあがっていて
現在の状況ではこれを理由に、差別なんて生やさしい物ではなく、テロリズム、凶行、ジェノサイドに及んでもいいという、言葉の一人歩きは、超危険な状況を現在孕んでしまったと感じている
たぶん俺は終生この四語使った言説はしないだろうな
それってこういうレッテル張りをする、こういった用語を使用することは、自分の「地頭」の悪さ露呈しているだけだから
人がレッテル張りするのは、論理的に不可理由を説明できないから、こういう用語に頼る、つまり思考力も論理展開力も、私にはありませんよと代弁しているような査証で
あほはあほだと気違いは気違いだ、病気は病気だごみはごみだと、どんなにつたない言葉を用いたとしても、説明注釈を入れていく
それが正しい言説、開かれた言説という物だろう
これの一大問題は作り手側の作中で問いかけたかった、諸問題について「サイコパス」という用語の一人歩きによって
真逆の方向に現代社会で言葉が一人歩きし始めていることで
だからその危険性、時限爆弾孕んだような今の状況では
作品に対しての評価が付けられないんだよな、これから先の派生ルート考えたときに、そら恐ろしくなる未来予測しか思い浮かばないから
この一言を持って明日、長い水晶の夜にならないって誰が言い切れる
5.15、2.26に発展しないって誰が言い切れる
だからこそこういう用語が一人歩きしたときの恐ろしさがあるし、また安易に使用すべきではない
ナチ党のユダヤ人撲滅、ゲットーへのガス室送りの根拠とされた、シオンの賢者の議定書なんて、フランス革命期の出版もされなかった三文小説の切り取り部分で、それがロシアに渡り欧米に逆輸入された物だ
このサイコパスという一言で、将来それにならないと誰が言い切れるものか?
だからそこ差別用語として用例として安易に使う奴ほど、知恵足らずなんだ