ローズ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
難局物語
高校2年生の玉木マリは何かしたいと思うのだが、目標が無かった。
玉木と同じ学校の小淵沢報瀬の落とし物の100万円を拾い知り合いとなる。
小淵沢の南極へ行きたい!という信念に感化されて、玉木も一緒に南極を目指すのであった。
高校生の未来は明るい。
失敗したとしても、やり直す機会が十分あります。
本作品の目的地は南極。
地球の中でも自然が厳しい土地です。
簡単で身近な目標を達成して満足感を得るか、途方もない大きな目標を立てて努力するか、
選択は人それぞれです。
本作品は若者の友情物語でもあります。
玉木は小淵沢に感化されて、小淵沢は母親の面影を求めて、三宅は大学進学前の思い出に、
白石は本当の友達を作るために、各々の目的は違いますが、一緒に南極を目指します。
同世代の4人娘。
共通の話題が南極というのが珍しい事。
しかし、お互い励ましあい、欠かせない友達となります。
仲良し4人娘の大きな目標。
若者の青春らしいですね。
そして、本当の友達というのはこういう存在だと再認識させられます。
作画について。
作画、特に背景(風景)に関しては、素晴らしい出来です。
一番、目立つのはシンガポール滞在時。
シンガポールは観光地でもあるので、見どころは沢山。
そのシンガポールを描いている作画が凄い。
本物の写真からアニメのような画を作るソフトがある事は噂に聞いています。
でも、それを鑑みてもいい出来ですね。
最近のアニメの技術の進歩を感じさせられました。
内容は、日本での仲間探し・南極への道中・南極での活動に分けられます。
1クール13話と短い作品ですが、バランスはいいですね。
見どころは南極での活動になると思いますが、それ以前の過程でも飽きる事は無いです。
中々見る事ができない船内での出来事は新しい発見でした。
計画や準備段階での厳しさも、しっかりと描かれています。
夢や希望などの甘い内容だけを描いているのではなく、キビシイ現実もあります。
『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』には10話という神回があります。
本作品だったら12話ですね。
小淵沢の母親が消息を絶った地点へと向かいます。
メンバーは小淵沢の母親の遺品を捜索。
ノートパソコンが見つかります。
パスワードを解いて、メールソフトを起動。
そこには……ネタバレレビューでも書けませんね。
1話から順番に視聴してきたのであれば、キチンと12話に向き合って下さい。
あにこれでは本作品に対して、極端な評価があります。
私は自分の中で楽しい作品を探しているので、酷評レビューは気になりませんでした。
自分に合わない作品は確かにあります。
でも、本当に嫌いだったらレビューを書かないで無視したらいいのですが、
あにこれユーザーは優しいね。
本来のアニメの視聴目的は楽しむ事。
女子高生達の果敢なチャレンジという貴重な作品を楽しむことが出来ました。