水髪 さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
敵キャラに魅力がない
久しぶりに1期~全部観直しました。
1期2期のファンでしたが、やはりこの3期には残念な部分が多かったですね。
勿論良い所もあるのですが…”嫌い”な作品と言わざるを得ないです。
前2作とは大分路線が違う作品で、そこが受け入れ辛かったのはあると思います。
ストーリー自体はまぁ普通でしたが、前2作と比べると完成度が低いというか薄いというかまとまりが無いというか…
しかし何より敵キャラに魅力をまるで感じないのが致命的でした。
以下1期2期のネタバレも含みます。
{netabare}
1期ではフェイトは母親の為、プレシアは娘への愛ゆえに事件を起こします。
2人とも元は優しい人間であり、切実な”想い”を持っていたわけです。
ストーリーも話が進むにつれ悲しいキャラ背景等が明かされてゆき、同情を誘う内容になっていました。
2期では4騎士達は主はやての為に、グレアムは危険を永久に排除する為に動いていました。
はやてを救うため戦う騎士達、騎士達が戦わずに幸せな日常を生きて欲しいと願うはやて、はやてを犠牲にして平和を守ろうとするグレアム。そのグレアムも決して悪人ではなく、優しい心を持ち合わせています。犠牲も致し方なしとの考えは所謂トロッコ問題と似たようなものでしょう。
このように前の作品2作は敵役が色々と事情を抱えており、非常に人情的に描かれていて敵役なのに好きになってしまう様な魅力あるキャラになっていました。
それに対して今作はゼストが上記のような魅力ある敵に相当するものの、メインの敵役は裏事情も何もない薄っぺらいマッドサイエンティストとただ指示に従うだけで意思なんて殆どない人造人間達(しかもキャラが多い所為でより薄まってる)
そんな訳で敵に魅力が無く面白くないと感じてしまうんですね。
しかもそんなクソ野郎と不快な仲間達に主人公側が良いようにやられたり、胸くそ悪い展開になったりでストレスが溜まる事が多いんですよね。
やはり魅力ある敵キャラと少し切なくて心温まるストーリーがなのは作品の良い部分だと思うので、そこを求めてた自分としては今作は良い評価を出来ないですね。
{/netabare}